中継サーバーを利用してカメラの映像を閲覧することができる
ネットワークカメラの映像を外出先からスマートフォンなどを利用して閲覧する方法は大きく2種類存在している。1種類目が固定IP(またはダイナミックDNS)を利用して、外部からルーターに接続し、ポートフォワーディングをさせる方法である。
従来はこの方法が主流であった。しかしながら上記の方法の場合、ルーターおよびファイアウォールの開放が必要であるため、セキュリティ上のリスクがあるのは事実である。
一方で、近年、主流となりつつあるのが、2種類目の中継サーバーを経由した接続方法である。このタイプの接続方法の場合、ルーターのファイアウォールの開放が必要がないため、比較的セキュアな環境で外部環境からカメラの映像を閲覧することが可能だ。
VIVOCloudで外出先から閲覧する
中継サーバーを利用した映像の閲覧について、VIVOTEK社では『VIVOCloud』というサービスを展開しているので紹介しておきたい。このサービスを利用すると、ルーターでポートフォワーディングを行わなくても、外出先から映像を閲覧することが可能だ。
VIVOCloudの設定方法(スマートフォン側)
VIVOCloudを利用する場合、まず、スマートフォン上でアカウントを作成する必要がある。まず、グーグルプレイなどでアプリケーションをダウンロードして欲しい。
アプリケーションを起動し、『New VIVOCloud? Sign up』を押下する。メールアドレスとパスワードを入力し、アカウントを作成する。
VIVOCloudの設定方法(カメラ側)
カメラ本体にログインし、<IPアドレス><サブネットマスク><ゲートウェイ<DNSサーバー><WINSサーバー>が設定されていることを確認する。
※WINSサーバーを指定していない場合、適切にクラウド上のサーバーに接続ができないことがあるので、注意して欲しい。
『アプリケーション』の設定画面を開き、『パッケージの管理』を押下する。
以下のVIVOTEK社のURLから『Package_v1.2.0.0』をダウンロードし、PC上に保存する。カメラの設定画面より、ダウンロードした『Package_v1.2.0.0』を参照し、ファイルをアップデートする。
クラウドサービスに接続するためのアプリケーションがカメラにインストールされる。
パッケージ一覧の中から『Cloud』をクリックする。
スライドボタンを『OFF→ON』へ変更する。
カメラがクラウド上のサーバーに接続されると『QRコード』と『キー』が表示される。このQRコードをスマートフォン上のアプリケーション VIVOCloudのカメラ登録画面で撮影すると良い。
カメラの登録
画面左上の設定画面を開き、『(+)Add devices』をタップする。『Add devices manually』を選択する。QRコードのボタンを押下し、画面上に表示されたQRコードを撮影する。(または、画面上に表示されたキーを入力する。)
問題なくQRコードの読み取りに成功すると、スマートフォン上にカメラを表示することができるようになる。VIVOCloudは映像の閲覧だけではなく、スナップショットや音声の送受信、接点の出力なども可能なようだ。
まとめ
*VIVOCloudを利用すると固定IPやダイナミックDNSを利用して、ルーターのポートフォワーディングを行わなくても外出先から映像を閲覧することができる。
*QRコードを利用して比較的、簡単にカメラを登録できるため、直感的な設定と操作が可能である。