VMSとVMSの連携が可能
今回は、表題のとおり、NX WitnessとHik Central Professionalを連携できるかどうかテストしたい。
NX Witnessは、さまざまなメーカーのデバイスに連携できるようになっており、スマートイベントなど、特殊なイベントにも対応しているが、すべてのイベントに対応できているわけではない。
例えば、AIカメラによる顔認識や人数カウント、ヘルメットの検知など高度なアルゴリズムとの連携については、個別に開発が必要となることがある。
ただし、前回の記事で説明したとおり、NX Witnessには、『汎用イベント』というイベントが存在している。これをうまく活用することで、これまで連携することができなかった高度なイベント(アルゴリズム)に対して、NX Witnessと連携することができるのだ。
高度な開発をしなくても、簡易的な連携を行うことができる。
Hik Centralのイベントルールを作成する
まずは、Hik Central Professional側でイベントのアクションルールを設定する。
イベントの設定画面で、まずは、トリガー(きっかけ)となるイベントを選択する。今回はあくまでもテストなので、”不在検知”を選択した。不在検知とは、ある一定の時間以上、人物を認識しなかった場合に検知する機能である。
不在検知については、以下のURLを参考にして欲しい。
続いて、トリガー(きっかけ)が発生した時の、アクション(実際に何をするのか?)を定義していく。
さまざまなアクションを選択することができるが、今回は、他のVMS(NX Witness)と連携をするために、HTTP要求(HTTPリクエスト)を選択した。
※Hik Central Professional V2.6.0からは、HTTPリクエストをアクションから選択できるようになったようだ。
前回の以下の記事で記載した”汎用イベント”のPOSTコマンドを入力する。
アクションの設定が完了したら、”保存”ボタンを押下する。
テストについて
それでは、早速、テストを行っていく。
Hik Cetnral Professionalでは、イベントのテスト動作を行うことができるため、今回は、テストボタンで検証を行うことにする。
イベントのテストを行いたい項目のチェックボックス(□)にチェックを入れて、画面の右上の『◎テスト』ボタンを押下する。これで、仮想的に”不在検知”がカメラ側で発生したことになる。
Hik Central Professional側でテストボタンをクリックすると、NX Witness側で通知を発生させることに成功した。
このように、従来では、連携ができなかった機能もHTTPリクエストの送信機能を活用することで、VMSとVMSの連携が実現できるようになった。
もし、すでにNX Witnessを利用しているユーザー または、Hik Central Professionalを利用しているユーザーがいらっしゃれば、このような連携方法ができるということも覚えていて欲しい。