ネットワークカメラ推進会

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Hik Central Lite V1.0.0をインストールする

Hik Central Liteとは?

 

 今回は、Hik Central Liteをインストールしてみることにする。Hik Central Liteは、中小規模向けのVMS(ネットワークカメラ管理ソフトウェア)である。

 

 筆者はこれまでHik Central Professional(HCP)というVMSの紹介を行ってきた。Hik Central Professionalは、ネットワークカメラやNVR、DVR、入退室端末、デジタルサイネージなど様々なデバイスを統合的にマネジメントすることができる多機能なアプリケーションである。

 

 これまで記載した紹介記事については以下のURLを参考にして欲しい。

 

www.networkcamera.work

 

  Hik Central Professionalは様々な機能を搭載しており、比較的、規模が大きいシステムにも対応ができる。しかし、『HCPは初心者には少しだけ設定や操作が難しい』という側面あった。様々な機能があるため、ボタンの数が多く、直感的な設定を行うのは困難だった。

 

 

 これらの課題に対応できるソフトウェアが『Hik Central Lite』である。Hik Central Professionalは多機能であるため設定が複雑化していたが、『Hik Central Lite』は機能が絞られており、設定や操作感が非常にシンプルになっている。

 

 Hik Central Lite V1.0.0は、カメラ台数:128台までに制限されているが、その代わり、わかりやすいユーザーインターフェースとなっている。また、カメラ32台までは無償で利用することができる。これまでiVMS-4200を利用していたユーザーも、Hik Central Liteに移行することができるだろう。

 

HCPとHCLの違い

 

それぞれの違いをまとめておく。

 

  • Hik Central Professional
    • 大~中規模システムに対応することができる
    • 数多くの機能を搭載している
    • ただし、設定や操作は少し難しいところがある

 

  • Hik Central Lite
    • 中~小規模システムに適している。
    • シンプルな機能で、非常に直感的に操作することができる。
    • ただし、ビジネスインテリジェント機能など高度なオプションには現時点では非対応となっていいる。

 

 

Hik Central Lite V1.0.0のインストール方法

 

 それでは、早速、Hik Central Lite V1.0.0をインストールしてみる。まずは、以下のURLからインストーラーをダウンロードする。

 

www.hikvision.com

 

 

  『HikCentral Lite_V1.0.0』をクリックし、インストーラーをダウンロードする。

 

 

 インストーラーを右クリックし、”管理者として実行”する。

 

 

 今回は1台のPCに、サーバー機能とクライアント機能の両方の機能をインストールするため、『〇サーバーとクライアント』を選択した。『今すぐインストール』をクリックする。

 

 利用規約に合意し、インストールを進める。

 

 

 上位版のHik Central Professionalでは、言語パックをインストールしないと日本語に対応することができなかったが、今回の Hik Central Lite については言語パックは存在せず、インストールすると勝手に日本語で表示された。

 

 

 もし、ポートが競合している場合は、このようなエラーメッセージが表示されるので、異なるポートに変更してインストールすることができる。筆者の場合は、443番ポートが他のアプリケーションと競合していた。

 

 

 これでインストールは完了だ。

 

クライアントアプリケーションを起動する

 

 それでは、早速、起動してみよう。

 

 

 最初に、ログイン画面が表示された。『ログイン』ボタンを押下する。

 

 

 管理者の初期パスワードを設定する。

  ※できるだけ複雑なパスワードに設定し、忘れないようにする必要がある。

 

 

 初回接続時のみ、”秘密の質問”または”メールサーバー”を設定しておき、パスワードを忘れてしまった場合の復旧方法を設定しておく必要がある。

  ※筆者は今回、秘密の質問を設定した。

 

 

 ①映像の機能を利用するのか、②入退室管理機能を利用するのか、それとも両方とも利用するのか選択することができる。筆者は、とりあえず映像機能のみ選択した。

 

 

 初回接続時のみ、このようなナビゲーションが表示された。

 

 

 実際に、操作画面が表示された。左側に、カメラやNVRなどの登録画面やマップ機能などのボタンがある。また、画面右上に『システム』というアイコンがあり、細かい設定を入れることができるようだ。

 

 ボタンが少なく、非常にシンプルな操作感となっている。他ベンダーのVMSとボタンの配置が似ているところがあり、良い意味で操作しやすいデザインという印象を受けた。

 

 

 ライセンス情報を見ると、今回は無償版であるため、32チャンネルまでとなっている。

 

 

 実際に、この後に、カメラを登録してライブ映像などの表示なども行ってみたが、『映像表示を素早く行うことができる印象』を受けた。Hik Central Professionalよりも機能がシンプルになっており、アプリケーションが軽くなったようだ。

 

 次回の記事では、カメラの登録方法や録画映像の再生方法について説明していきたい。

 

www.networkcamera.work