Amazonのネットワークカメラ Ringについて
今回は、アマゾンのネットワークカメラである『Ring』を購入してみたので、そのレビューを行っていきたい。アマゾンが、ネットワークカメラをリリースしていることは知っていたのだが、たまたま、タイムセールで安くなっていたので購入したのだ。
今回、筆者が購入したのは、Ring Indoor Cam (リング インドアカム)という屋内向けのスタンダードなモデルだ。その他にも、バッテリータイプやドアベルのモデルもあるようだ。
※上記のリンクには、Amazonアソシエイトを利用しています。
なお、筆者は勝手にPTZ(首振り)対応モデルだと思いこんでいた。しかし、筆者が購入したRing Indoor Cam (リング インドアカム)は、固定式カメラのようだ。購入される方は注意して欲しい。
Ring Indoor Cam (リング インドアカム)の開封
早速、Ring Indoor Cam (リング インドアカム)を開封した。まず、驚いたのは、ボディが非常に小さいことだ。筆者はこれまで、様々なネットワークカメラを見てきたが、このモデルは相当小さい印象を受けた。
カメラの左に写っているのが、同行されているカメラ用の電源である。カメラ本体が電源とほとんど同じ高さであるように見える。非常に小さい印象だ。
同梱品は、カメラ本体と電源、取り付け用のビス、説明書、防犯用シールである。『セキュリティカメラ 録画・録音中』と記載されたシールが入っていた。このような防犯用のシールが同梱されていることも珍しい印象だ。
設定作業
それでは、早速、設定作業を行っていく。
※なお、筆者は、マニュアルを見ることなく設定している。皆様はきちんと、同梱されたマニュアルに従って設定して欲しい。
そして、『Ring用のアプリケーション』をダウンロードし、インストールする。手順に従って、アカウントを作成する。
※アカウント作成の細かい手順については、割愛する。
※AmazonのID情報をそのまま利用するのかと思っていたが、そのような仕様にはなっていないようだ。Ringデバイス用にアカウントを作成する必要がある。
作成したRingのアカウントとAmazonのアカウントを紐づけすることができるようだ。
アカウント作成後、『+デバイスのセットアップ』ボタンを押下する。『セキュリティカメラ』を選択する。
『スキャンする準備ができました』のボタンを押下する。スマートフォンのカメラ機能が起動するので、スマートフォンで、カメラ本体のQRコードを読み込む。
続いて、”場所の追加画面”が表示され、住所の登録が促されるので、カメラを設置する住所を入力する。
※本当は、個人情報なのでカメラを設置する住所は入力したくなかったのだが、入力を回避する方法がよくわからなかった。
デバイスの設置シーンとして『家の中』を選択する。カメラに電源を差し込み、確実にカメラの電源が起動していることを確認する。『INDOOR CAMがオンです』を押下する。自宅のWi-Fiのパスワードをメモしておき、『次へ』を押下する。
あとは、設定手順の流れに従って、カメラを接続するSSIDを選択し、パスワードを入力し、カメラをWi-Fi環境に参加させる。
非常に簡単な設定方法なので、戸惑うことはないだろう。
SSIDへ接続が完了すると、ライブ映像の表示ができるようになる。
※なお、筆者の場合、初回接続時はファームウェアのバージョンアップが発生した。
画面右下の『サイレン』ボタンを押下すると、カメラから警告音を出すことができる。比較的、大きいサイレン音であるため、誤操作で深夜の住宅などでは鳴らさらないように注意したい。
画面右上の歯車のマークを押下すると、各種設定が可能となる。例えば、モーション検出の設定が可能だ。
『ゾーン』の編集画面が起動するので、モーション検知を行う範囲を設定することができる。モーション検知が発生すると、スマートフォンに通知がされるので、不正な侵入者が発生した場合に、すぐに映像を確認することができる。
なお、このモーション検知機能を利用する場合、『ジオフェンス機能』を有効化すると良いだろう。ジオフェンス機能は、自宅にいるときには、モーション検知のアラームが発生せず、外出した時だけ、モーション検知のアラームを発生することができる機能である。
自宅で日常生活を行っている際に、モーション検知が多発すると、通知が多くなり、煩わしくなってしまう。『ジオフェンス機能』を利用すると、先ほど、設定したマップ(住所)の情報に基づき、自宅から離れた場所にいるときだけ、スマートフォンに通知させることができる。
SDカード録画は非対応(クラウドサービスが前提)
本製品については、SDカードを挿入して、録画を行う機能はなさそうだ。Ringプロテクトプランという有償のクラウドサービスへ加入して運用することが前提となっている。
初期化とアカウントの削除方法
最後に、参考までに、カメラ本体の初期化とアカウントの削除情報について記載しておく。
カメラのリセット
カメラのWi-Fi情報をリセットする場合、カメラの頭にあるボタンを10秒くらい長押しし続けると、リセットされるようである。
Ringのアカウント削除方法
Ringのアカウント自体を削除する場合は、以下の手順となる。
画面左上の『三』のボタンを押下し、『コントロールセンター』→『データ管理』の順番で押下する。
『Ringアカウントを含む個人データを削除する』から申請を行うと、最長で30日でアカウント情報が削除されるようだ。
※なお、カメラを譲渡する場合、アカウントからカメラを解除することも忘れずに実施する必要がある。
まとめ
Ringのネットワークカメラは非常にコンパクトで、設定作業も非常に簡単である。ただし、本記事を執筆している時点では、録画やモーション検知の運用については、Ringプロテクトプランという有償のクラウドサービスへ加入が必要となるため、注意して欲しい。
また、筆者の勉強不足なだけかもしれないが、サードパーティー製のアプリケーション(例えば、VLCメディアプレイヤーなど)でRTSPコマンドを利用して、映像を取得することもできなかった。ONVIF接続もエラーとなった。
もし、何か方法を知っている方がいらっしゃれば、ぜひ教えて欲しい。