ChatGPTでネットワークカメラのAPIを調べることができる
最近、ChatGPTが非常に話題となっているが、ネットワークカメラ業界においても、例外なく、活用されつつある。
特に、便利な機能が『ChatGPTでカメラのAPIのコマンドを調べることができる』ことである。
実際の具体例について、説明しよう。
(※なお、本記事について、機密事項が含まれる場合は、削除<または編集>するので、お申し出頂きたい。)
例えば、アクシスコミュニケーションズのカメラをCGIコマンドで再起動させる方法を確認してみる。
まずは、『アクシスコミュニケーションズのAPIであるVAPIXについて知りたい』旨を記入する。
続いて、再起動のコマンドについて問い合わせする。
再起動するCGIコマンドどして、以下の回答を得ることができた。
http ://IPアドレス/axis-cgi/restart.cgi
従来は、メーカーが発行している膨大なドキュメントから、利用したいコマンドを探す必要があったが、ChatGPTを利用すると、必要なコマンドをすぐに調べることが可能なのだ。
なお、重要な注意点としては、『ChatGPTは必ずしも正確ではない』ことである。
APIのバージョンが古かったり、間違っている可能性もあるため、最終的にはやはりメーカー公式のドキュメントを参照する必要がある。
しかし、おおよそのサンプルとなるコマンドの例文を教えてくれることは非常にありがたい。探し出す効率を大きく向上させることができる。
他のメーカーのコマンドも検索する
それでは、HIKVISIONのAPIについても確認してみよう。
続いて、PTZカメラで”パン(首振り)”させるコマンドについて問い合わせを行った。
※なお、機密情報と思われる部分については、マスキングをしていることをご了承頂きたい。
このように、ChatGPTを利用すると、APIコマンドの”おおよそのイメージ”を得ることができるのだ。
繰り返しとなるが、ChatGPTは2021年までのデータをベースに作られていると言われており、最新のデータではない可能性がある。また、回答についても、必ずしも正確ではないため、注意をして欲しい。
これまで、ネットワークカメラを利用したAPIの活用方法については、一部の高度な知識を保有した技術者だけが取り扱えるものであった。しかし、ChatGPTを利用すると、APIでカメラを動作した場合の”コマンドのイメージ”を得ることができる。
また、ChatGPTの回答の内容が正しくない場合も、何度か別の言葉を利用して質問をしていくと、より正しいコマンドの回答が得られることもある。
メーカーの公式ドキュメントではないため、決して推奨はできないが、あくまでもリクエストとレスポンスのコマンドをイメージするための参考ツールとして、試してみてはいかがだろうか。