IPアドレスを2つ保有するレコーダー
ネットワークカメラ用のレコーダーには、IPアドレスを1つだけ設定できるモデルと2つのIPアドレスを設定できるモデルが存在する。IPアドレスを2つ設定するメリットとしては、「カメラ用のネットワーク」と「業務用のネットワーク」を分けてシステムを構築できるという点である。
ネットワークカメラシステムはカメラ台数が多くなればなるほど、ネットワークへの負荷が大きくなる。常に大容量データが流れると、業務ネットワークに何らかの悪影響が発生してしまう恐れがある。そのため、カメラの台数が多い場合は、業務に影響が出ないようネットワークを分けることが望ましいと考えられる。
しかし、業務用とカメラ用でネットワークを分けてしまうと、当然ながら業務用のPCからはレコーダーの映像を閲覧することはできない。通常は、別途、カメラ閲覧用のPCを設置するか、レコーダーの設置場所まで行って映像を確認する必要がある。
これを解決するのが、レコーダーにIPアドレスを2つ保有できる機能である。レコーダーにIPアドレスを2つ設定することができれば、<1つめのIPアドレス>をカメラ用ネットワークにしておき、<2つ目のIPアドレス>を業務用のネットワークに参加することができる。
このような構成にしておけば、業務用のPCからも必要に応じてレコーダーの映像を閲覧できるのである。
なお、レコーダーによってIPアドレスを1つしか設定できないモデルと2つ設定できるモデルがあるため、事前に確認が必要だ。