設定値を取っておくことの重要性
ネットワークカメラのレコーダーには、設定後の『設定ファイル』をエクスポートし、保存しておくことができるモデルが存在する。設定ファイルを書き出ししておくことで、障害時の復旧を早めることができる。
交換用の新しいレコーダーに、保存していた設定データをインポートすればよい。
システムケイ NVR-204 MKⅡの場合
それでは、今回はシステムケイ社のNVR-204 MkⅡを例として、設定ファイルをエクスポートする手順について説明したい。
『設定』画面より、『バックアップと復元』を押下する。
『バックアップ』ボタンを押下する。
PC上に<backup.ssb>というファイルが保存された。これを障害時のために残しておく。
障害時の復旧
障害発生時に、代替機のレコーダーを入手した場合は以下の手順で復旧する。
『設定』→『バックアップと復元』より、<設定ファイルを検索する>の右側の『参照…』ボタンを押下する。バックアップしておいた<backup.ssb>ファイルを選択し、『復元』ボタンを押下する。
これで設定ファイルが新しいレコーダーに適用される。なお、ご注意いただきたい点として、システムケイ社のNVR-204 MkⅡの場合、バージョンなどにより、IPアドレスがDHCPに戻ったり、デフォルトのIPアドレス『192.168.101.50』に戻ってしまう。
IPアドレスについては、再度、設定が必要となるため注意して欲しい。
このように設定ファイルをバックアップしておくことで、新しいレコーダーを設置する場合にも早急に復旧することができるのである。
レコーダーの設定ファイルを書き出しできないモデルもある
なお、すべてのカメラやレコーダーが設定ファイルの書き出しができるわけではない。例えば、筆者が好んでいるアクシスカメラステーションであるが、残念ながら公式な手順として設定ファイルを簡単に書き出しする方法はないと記憶している。
そのため、障害時のためにあらかじめ設定値を記録しておくことが重要だ。
画面右上の『ヘルプ』ボタンを押下すると『クライアント設定シート』や『サーバー設定シート』を表示することができる。
例えば、『サーバー設定シート』で『Cameras』を押下すると、登録されたカメラのIPアドレスやストリームの設定内容を確認することができる。PDFなどで保存しておくと良いだろう。
まとめ
- レコーダーの設定ファイルを保存しておくことで、障害時の復旧を早く行うことができる。
- 設定ファイルをエクスポートできない場合も、設定値を残しておくことが重要である。