PoE 有効化と無効化
今回は、BDCOM S2510-PのPoE機能の設定を行う。S2510-Pは名前に”P”が付いている通り、PoE機能を搭載しているのだ。
※なお、IPアドレスや時刻の設定方法については、以下の記事を参考にして欲しい。
Port Configから『POE Mgr』を開くと、PoEの設定画面を開くことができる。
POE Port Policy Powerを開くと、PoE機能を有効化(または無効化)することができる。例えば、上記では、ポート7番がPoE機能が有効化されている。
POE Functionのプルダウンメニューで『Enable』を選択するとPoEを有効化し、『Disable』を選択するとPoEを無効化することができる。
『Disable』を選択し、『Apply』を押下後、”Save All”をクリックすると設定が適用される。ポート7番のネットワークカメラの電源が切れていることが分かる。また、『Enable』に変更すると、給電を再開することができる。
時間帯によりPoEの給電時間を調整する
続いて、時間帯により、PoE機能を有効化(または無効化)する。
まずは、ベースとなる”タイムレンジ”を作成する必要がある。『TimeRange Configuration 』をクリックし、『New』を押下する。任意の名称を入力し、『Apply』をクリックする。
『Edit』ボタンを押下するとタイムレンジの設定画面が起動する。例えば、毎日、深夜0時~5時までのタイムレンジを作成するとする。この場合、”daily”を選択し、00:00~05:00を入力し、『Apply』をクリックする。これで、深夜0時~5時までのタイムレンジが作成できた。
POE Port Policy Powerの設定画面で『Disable』を選択し、先ほど、作成した”1”のタイムレンジを入力する。すると、深夜0時~朝5時までは、PoE機能を無効化することができた。
今度はまた、設定を「Enable」に戻した。
POE Port Other Infoを開くと、PoEの給電状況を確認することができる。例えば、ポート:g0/7が”Delivery”となっており、給電されていることが分かる。
また、POE IEEE Classを確認することができる。クラス4となっているので、最大給電力が30W以内の機器が接続されていることが分かる。クラス3の場合:15.4W、クラス2の場合:7.0W、クラス1の場合:4.0W、クラス0の場合:15.4Wが、それぞれの規格上の最大電力となる。
ケーブルの長さを確認する
本PoEスイッチでは、LANケーブルのおおよその長さを推定し、表示することができるようだ。
『Interface Cable Info』をクリックする。インターフェースで長さを確認したいポート番号の『Detail』をクリックする。例えば、今回は、ポート:7番の詳細を確認する。
LANケーブル(ツイストケアケーブル)がそれぞれ問題がないかどうか確認することができる。今回は、すべてのペアが”OK”と表示されているので問題ないようだ。また、おおよその長さとして16m程度だと推測されている。
もし、通信が安定しない場合は、ケーブルの品質や長さに問題がないかどうか、この操作画面で確認してみるとよいだろう。
次回は、コンソールケーブルで設定をしてみたい。