レコーダーのHDD交換を認めているか?
ネットワークカメラで利用されるレコーダーには大きく2パターンのルールが存在している。『①ユーザー自身でHDD(ハードディスク)の交換を認めている場合』と『②ユーザー自身でのHDD交換を認めていない場合』である。
それぞれメリットとデメリットがある。まず、①のユーザー自身でのHDD交換を認めている場合のメリットは、障害復旧を迅速に行うことができることだ。もし、HDDに障害が発した場合も、交換用のHDDを購入し、比較的、迅速に交換することができる。ダウンタイムを短くすることができるのだ。
一方でデメリットとしては、ユーザーの作業ミスだ。ユーザーがHDD交換時に、誤った操作をしてしまい、障害を悪化させてしまうリスクがある。また、障害がHDDではなく、他のパーツで発生していた場合、HDDを交換したとしても障害を復旧することはできない。
②のユーザー自身でのHDD交換を認めていない場合は、HDDの障害が発生した場合も筐体をメーカーに送付して修理を行う必要がある。したがって、障害時のダウンタイムが長くなることがデメリットだ。一方で、メリットとしては、確実に修理することができることだ。
ユーザーの作業ミスのリスクがない。また、障害が発生しているパーツはどこであるのかをきちんとチェックしてから修理することができる。
メリット・デメリットそれぞれがあるものの、筆者の意見としては、できればHDDの交換作業は『ユーザー自身で実施できるようにするべき』であると考えている。今回は、ユーザー自身でのHDD交換を認めているシステムケイ社のNVR-204 MkⅡでHDD交換作業を行ったので、その手順について説明しよう。
HDDの交換方法
まず、本体の電源を切っておく必要がある。
『設定』→『メンテナンス』→『デバイスのシャットダウン』を選択する。
本体の電源が切れていることが確認されたら、続いて、レコーダーのカバーを開封する。レコーダー側面にあるビス4本を緩めて、外す。
※なお、本作業を行う場合、事前に大きい金属に触れておくなどして、静電気が起こらないように注意して欲しい。
本体カバーを前方にスライドさせて、カバーを外す。
これで基盤(システムボード)やHDDが確認できるようになった。
レコーダー裏面のHDDを止めているビス4か所を緩めて、外す。
SATAケーブルと電源ケーブルを抜き、外す。
外したSATAケーブルと電源ケーブルに新しいHDDを差し込む。
あとは、先程とは逆の順番でビスを締めて、カバーを取り付ける。
電源を差し込み、レコーダーを起動する。
『設定』→『ストレージ』の順番で選択する。
ディスクの動作について、プルダウンメニューで『フォーマット』を選択し、『ハードディスク1』を選択する。
※なお、ハードディスク2を交換した場合は『ハードディスク2』を選択する。
最後に『適用』ボタンを押下する。これで、HDDがフォーマットされるのを待つ。
システムケイ社のNVR-204 MKⅡは、比較的、簡単にHDDの交換作業が可能である。HDDの障害が発生した場合は、HDDの交換を試してみると良いだろう。
まとめ
- レコーダーにはユーザーでHDD交換ができものと、できないものが存在する。
- システムケイ社のNVR-204 MkⅡは比較的、簡単にHDDの交換が可能である。