AXIS Companion(アクシスコンパニオン)4のリリース
実は、このサイトでアクセス数の多い記事の1つが、アクシスコンパニオンのインストール方法について記載した記事である。
※リンクを貼り付けておく。
上記はアクシスコンパニオン3のインストール方法について記載したものであるが、この度、アクシスコンパニオン4という後継のアプリケーションがリリースされたので、主な違いや注意点について説明する。
インターネット環境が必須になった
まず、アクシスコンパニオン3から4へバージョンアップした場合の最大の違いが『運用上、インターネット環境が必須になった』という点である。
正直に筆者の感想を言うと『これは前のバージョンの方が良かった』と考えている。ネットワークカメラシステムは、近年、インターネット環境に接続されるケースも増えているが、まだまだクローズされたローカル環境下で運用されるケースも少なくない。
インターネット環境を通じてリモートアクセスができる、ファームウェアの更新が容易になる・・・などのメリットはあるものの、完全なオフライン環境下でも利用できるようにして欲しかった、、、というのが本音だ。
とはいえ、旧バージョンの3もダウンロードできるため、インターネット環境がないユーザーは、しばらくはアクシスコンパニオン3をインストールすればよい。
汎用のNASが利用できなくなった
旧バージョンのアクシスコンパニオン3では、サードパーティー製のNASにも録画することができていたが、アクシスコンパニオン4では、サードパーティー製のNASは利用することができなくなった。
正直に言うと『これも前のバージョンの方が良かった』と考えている。もちろん、サードパーティー製のNASに保存するということは、システム障害が起きやすい要因だったのかもしれない。IT管理者がいる場合は問題がないが、IT管理者がないないSOHOのユーザーにとっては少々、リスクの高い構成であった。
しかしながら、筆者は、アクシスコンパニオンは自由度の高いアプリケーションだと感じていたため、サードパーティー製のNASが利用できないことは、ちょっと残念だ。
とはいえ、これも旧バージョンの3をインストールすればよいだけのことなので、しばらくは大きな問題ではない。
古いファームウェアのカメラは非対応となった
これも、制限事項である。アクシスコンパニオン4に登録ができるカメラは、ファームウェアのバージョンが【8.40】よりも高いカメラとなる。
【8.40】以下のファームウェアのカメラを利用している場合は、必然的に旧バージョンのアクシスコンパニオン3を利用する必要がある。
ユーザー管理ができるようになった
アクシスコンパニオン4になったメリットは、ユーザー管理ができるようになったことである。旧バージョンのアクシスコンパニオン3では『複数のユーザーを作成し、アクセス権を設定する』などの方法ができなかったが、これができるようになった。
ユーザーを『管理者(設定も含めたすべての権限)』『オペレーター(ライブと録画の再生)』『閲覧者(ライブのみ)』に分けて管理することが可能となった。
複数のユーザーでカメラの映像をモニタリングしたい場合は、アクシスコンパニオン4を利用することが望ましい。
通知機能に対応した
これも旧バージョンのアクシスコンパニオン3にはなかった機能である。アクシスコンパニオン4では、カメラがモーション検知を行ったタイミングで、スマートフォンのアプリケーション上に通知を出すことが可能となった。
ライブや録画映像の閲覧だけでなく、外出先から事務所や部屋に異常がないかを通知を受けることで確認することが出来るのだ。
非常に効率的なモニタリングが可能となった。
また、アクシスドアステーションのソリューションにも対応したようである。
(※なお、筆者もまだアクシスコンパニオン4とドアステーションの動作テストは実施できていない。日本国内向けにはサービスを展開していない可能性や何らかの制限がある可能性もあるため、今後、詳細を確認していきたい。)
ダウンロードサイト
アクシスコンパニオン4は以下のURLよりダウンロードが可能だ。
今後の計画として
インターネット環境が必須となったことや一部の機能が制限されることとなったため、筆者個人としては少々残念な気持ちも否定はできないが【ユーザー管理】や【通知機能】など、従来にはなかった機能が付加されていることは評価できる。
まだ、筆者のPCもスマートフォンも旧バージョンのアクシスコンパニオン3をインストールしたままとなっているが、今後はアクシスコンパニオン4への更新を行い、実際の利用した感想などについて、記事にしていきたいと考えている。