ネットワークカメラ推進会

Network camera promotion and communication

セールスマンの喜び

苦しいこともあれば、良いこともある 

 

 前回の記事では、ネットワークカメラを取り扱うベンダーの苦悩について記載した。ネットワークカメラを取り扱うためには、日々、商品知識を高めるための努力とトラブルへの対応力が必要となるのだ。

 

 今回の記事では、暗いことだけではなく、ネットワークカメラを取り扱うメリットや魅力について紹介していきたい。苦しいこともあれば、それを上回るメリットや喜びもあるのだ。

 

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メリット1:最新の技術に触れられる

 

 ネットワークカメラを取り扱うメリットの1つ目は『最新の技術や製品に触れることができる』という点である。ネットワークカメラは、市場の拡大とともに、顔認証システムや属性推定システム、人数カウントなど様々なソリューションがリリースされている。

 

 また、日々、新しい製品やサービスが続々と開発されている。近年では、AIやBI(ビジネスインテリジェンス)での活用を進める動きも見られる。

 

 他のデバイスやITソリューションと比較しても、市場の成長スピードが早く、どんどん新しい製品が出てくるのだ。

 

 これらの最新の技術や製品に触れられるという点では、非常に大きなメリットである。これから先、AIやIoTデバイスが普及していく中で、ネットワークカメラを理解しておくことは非常に重要な優位点であると考えている。

 

メリット2:多くのベンダーが参入している

 

 ネットワークカメラを取り扱うメリットの2つ目は、良くも悪くも多くのメーカーやベンダーが参入しているという点である。先ほどのメリット1とも似ているところがあるが、様々なベンダーが次々と新製品をリリースしているのである。

 

 デメリットとしては、参入障壁が低く競合ベンダーが多いという点であるが、メリットとして考えると、顧客の要望や市場のニーズに対して、様々なベンダーの製品を取り扱うことができるという点である。

 

 例えば、カメラ本体だけでも、パナソニックやソニー、キヤノン、アクシスコミュニケーションズ、VIVOTEK、ハイクビジョン、ダーファ、BOSCHなど様々なメーカーがある。

 

 録画ソフトウェアやレコーダーについても、RODやシステムケイ、Milestone、ジェネテック、アロバ、ネットカムシステムズ・・・など数えきれないベンダーがある。

 

 さらに、顔認証システムや車両認証システム、クラウドベンダーなども含めていくと、あまりも多くの市場参加者がいることが分かる。とてもじゃないが全てのベンダーを把握することは極めて困難だ。

 

 これらの色々なベンダーの製品を取り扱うことが出来るという点は、大きなメリットると考えられる。

 

メリット3:活用方法は無限大

 

 ネットワークカメラを取り扱うメリットの3つ目が『様々な活用方法』があるという点である。もちろん、従来のように『防犯対策』として、単純に映像を録画し、必要に応じて再生を行う・・・という使い方が最も多い。

 

 しかしながら、近年では、上記のような単純な防犯対策以外の利用シーンも拡大している。

 

 例えば、工場においては従来、ヒトが巡回して確認していた作業をネットワークカメラを導入することで、集中してモニタリングできる体制を構築したユーザーも存在する。

 また、小売店では、防犯対策だけではなく、マーケティングを行うためのツールとしても用いられるようになった。店舗のどのエリアに顧客が多いのかをデータ化したり、顧客の年齢や性別を推定することもできる。

 

 よりニッチな使い方としては、農園で果実の育成状況をモニタリングしたり、牛舎で夜間の動物の健康状態をチェックするためのツールとしても採用されるようになった。

 

 ネットワークカメラは『絶対的に決められた使い方は存在しない』と言っても過言ではない。ユーザーやベンダーのアイディア次第で、いくらでも活用方法を生み出すことができるのだ。 

 

 

 もしかすると、ネットワークカメラを用いることで、ユーザーの業務や経営上の課題を解決することができるかもしれない。単なるシステムの導入にとどまらず、ユーザーの業務そのものを変革することもできるのだ。

 

メリット4:幅広い知識が得られる

 

 ネットワークカメラを取り扱うメリットの4つ目が、幅広い知識が得られるという点である。ネットワークカメラを販売するためには、カメラという光学技術に関する知識だけでなく、ネットワークやサーバー、PC、情報セキュリティ、電気、工事など、様々な知識やノウハウが求められる。

 

 ネットワークカメラを販売していると、必然的に、広い分野での知識向上につながるのである。仮に、ネットワークカメラの販売を辞めてしまったとしても、習得した知識や技術は他分野でも応用ができるものと思われる。

 

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最後に

 

 どの製品を取り扱う場合においても、嬉しいことや辛いことは必ず、起きると思われる。ネットワークカメラシステムも例外ではなく、大きなトラブルやクレームが続くと、セールスマンは非常に辛い状況に置かれることになるだろう。

 

 しかしながら、今後、人口減少が進む日本において、どれだけAIやネットワークカメラを活用できるかどうかが非常に重要なキーポイントであると、筆者は考えている。

 

 辛いこともたまには起きるかもしれないが、必ず将来の役に立つ知識やノウハウが得られることを信じて、日々の営業活動に勤しんで欲しい。