SK VMSでタイムサーバーを設定する方法
SK VMSでタイムサーバーを設定する方法について記載しておく。
インターネット環境がある場合
まずは、インターネット環境がある場合だ。
インターネット環境がある場合は非常に簡単だ。まず最初に『システムアドミニストレーション』を選択する。
『時刻同期』を押下し、『インターネットで時刻同期』のスライドボタンをONにしておくだけだ。これだけでインターネット上のタイムサーバーとアプリケーションの間で時刻同期を行う。
インターネット環境がない場合
続いて、インターネット環境がない場合だ。
インターネット環境がない場合は、先ほどのスライドボタンをOFFにしておく。
そして、アプリケーションがインストールされたOS側で設定する。
筆者はUbuntu上にSK VMSをインストールしているため、Ubuntuにてタイムサーバーを指定する。まず、Activitiesの検索画面にて『time』と入力し『日付と時刻』の変更画面を選択する。
デフォルト状態では、インターネット上のタイムサーバー(ntp.ubuntu.com)と同期が行われるようになっている。これをローカルのタイムサーバーのIPアドレスに変更する。
なお、筆者もUbuntuについては全くの素人なので、以下のURLを参考にさせて頂いた。
Activitiesの検索画面にて『terminal』と検索し、端末を起動させる。
以下のように入力する。
sudo sed -i 's/#NTP=/NTP=タイムサーバーのアドレス/g' /etc/systemd/timesyncd.conf
Ubuntuの管理者パスワードを入力し、コマンドを実行する。
※ここでOSを再起動させる。
以下のコマンドで適切に設定されているのかどうか確認する。
sudo systemctl -l status systemd-timesyncd
これでタイムサーバーをローカルのIPアドレスに設定することができた。
QNAP NASにインストールされた場合
もし、QNAP製NASの『Ubuntu Linux Station』にSK VMSがインストールされている場合は、QNAPのOS上で時刻同期の設定を行う。
※NASの機種やOSによって画面イメージが異なる場合もあるので注意して欲しい。
『コントロールパネル』を開き、『一般設定』を押下する。
『時刻』タブを開き、『自動的にインターネットタイムサーバーと同期する』のサーバのアドレスを変更する。デフォルト状態では、pool.ntp.orgとなっていたので、これをタイムサーバーのIPアドレスに変更し、適用ボタンを押下する。
最後に
- タイムサーバーがない環境では、カメラとサーバーの保有する時刻のズレが発生し、運用上、不都合が発生してしまうことがある。
- カメラ台数が多い場合は、NTPサーバーを設置し、カメラとサーバーで時刻を同期させることを推奨したい。