ネットワークカメラ推進会

Network camera promotion and communication

AIとカメラが仕事を奪う!?

AIが働き方を変える

昨今のニュースで大手の銀行でAIの活用により、大幅な人員の削減を予定していることが発表された。メガバンクだけでも、失業者は3万人に上ると言われている。

もしかする読者の中には、AIは事務的な作業だけを行い、高度な判断が求められる業務はできないと思われているかもしれないが、それは違う。実はむしろ高度な判断が求められる業務こそAIに置き換えられるとの予想がされているだ。

そして、監視カメラもAIと非常に密接な関係性がある。NECソリューションイノベータと東北大学大学院工学研究科情報知能システム研究センターが手を組み、実証実験を行っていることは非常に興味深い。

極洋食品の生産ラインにて、カメラ画像とAIと用いて「生産個数の計測や2級品の検出」などの精度検証を行ったのだ。

結果としては生産ラインの画像1枚あたり、0.05秒以内で2級品を検出し、99%以上の精度を実現したのである。詳細は下記のURLのPDFをご覧いただきたい。

http://www.kyokuyo.co.jp/wp-content/uploads/pdf/180213.pdf

 

同社では、熟練技術者の高齢化と水産加工業の従事者の減少を将来の課題と考え、今回の実証実験を行った。

あくまでも今回は実証実験とされているが、筆者は近い将来、多くの製造業でこのような装置が導入され、これまで人間が行っていた作業をカメラとAIが実施するようになるであろうと予想している。

GoogleのCEO ピチャイ氏は「人工知能(AI)は火や電気よりも重要」とさえ言った。これからAIとロボットの進化により、産業構造が大きく変わる可能性があるのだ。

AIが仕事を奪うと考えてしまうとデメリットのように感じてしまうが、もはやこの流れは止めることができない。労働力人口が低下する日本において、いかにAIやカメラを活用できるのかは重要なテーマなのである。

実際に筆者も、別の製造業のユーザーで人手不足という課題から「ヒトが行っていた点検業務をネットワークカメラを代用することで効率化できないか?」との相談を受けて、実際にカメラを持ち込み、撮影テストを行っている。

あくまでも私がテストした段階では、カメラを見るのはあくまでもヒトが行うことを想定していたが、今後は、ヒトではなくAIがその役割を担っていくだろう。

AIはもはや他人事ではなく、あなたの仕事を助け、また奪う可能性だってあるのだ。ヒトとAIがどのように共存していくのか…今後の動向に注目したい。また、本サイトでも様々な活用事例を発信していきたい。