ネットワークカメラ推進会

Network camera promotion and communication

ネットワークカメラのモザイク機能

ネットワークカメラ本体のモザイク機能

 

 今回は、ネットワークカメラ本体のモザイク機能について説明する。ネットワークカメラ(監視カメラ)では、しばしばプライバシーの観点から、ヒトの顔にモザイクをしたいという要望がある。この要望に対応するための機能だ。

 

 ただし、ネットワークカメラのモザイク機能の場合、カメラ本体のAIアルゴリズムにより、”ヒト”と検知してからモザイク処理を行うこととなる。そのため、100%モザイク処理をできるわけではないため注意して欲しい。

 

 カメラで顔がうまく撮影できない場合など、モザイクが外れてしまうこともあり得る。筆者は、いくつかのネットワークカメラメーカーのモザイク処理ができるAIカメラを拝見した。しかし、やはりカメラ本体のアルゴリズムにより、100%モザイクをかけることは難しいようだ。ずっと静止しているとモザイクが外れてしまったり、ヒト以外の被写体にもモザイクをかけてしまうようなメーカーもあった。

 

 本格的なモザイク処理をしたい場合、やはりカメラ本体のAIアルゴリズムでは限界があるため、クライアント&サーバー構成で、ビューワーソフト(クライアント)だけがモザイクをするような高額なシステムが必要となるだろう。

 

 とはいえ、やはりコストを抑えながらモザイク処理をするとなると、AIカメラ本体のアルゴリズムで対応することが望ましい。今回は、高額なシステムではなく、AIカメラ本体での設定方法について説明する。

 

※重要な注意点として※

 本記事では、ネットワークカメラの設定方法を記載しているが、筆者もまだ勉強中のため、間違ったことを記載している可能性がある。正確な設定手順については、メーカーのマニュアルを参照して欲しい。

 

モザイクの設定方法

 

 今回は、iDS-2CD7A46G0-IZHS ファームウェアバージョン:5.8.20 build 230328を例に説明する。

 

 まずは、AIエンジンの設定変更を行う。

 

 

 ブラウザでカメラにログイン後、『VCA』の設定画面を開く。『リソース割り当て』の設定画面で『マルチターゲット』を選択する。

『』

 

 『オーバーレイとキャプチャ』の設定画面で『□モザイクマスク有効』のチェックボックスにチェックを入れる。Mosaic Levelはデフォルトでは、『中』となっているが、今回は『高』で設定した。

 

 

 『ライブビュー』でリアルタイムの映像を見ると、ヒトに対して、モザイク処理がされていることが分かる。

 

 プライバシーを守りながら、モニタリングをしたいユーザーは、ネットワークカメラのモザイク機能を試してみてはいかがだろうか。