ネットワークカメラ推進会

Network camera promotion and communication

首振り(パン)の速度はどのメーカーが速いか?

PTZとは?

ネットワークカメラの一般的な用語として、PTZという言葉がある。

これは<パン><チルト><ズーム>のことで、一般的に首振り可能な機種を指す。

   ・P<パン>カメラのレンズを左右に動かすこと

   ・T<チルト>カメラのレンズを上下に動かすこと

   ・Z<ズーム>望遠にしたり広角にしたりすること

 

どのメーカーがパン速度が早いのか?

※なお、実機での検証が難しいためあくまでもカタログ値で比較する。

各メーカーで表現が異なるが、カタログ値をそのまま転記した。

●エントリーNO:1 パナソニック  WV-S6131/S6111

マニュアル : 約0.065 ゜/s ~ 120 ゜/s

プリセット : 最大約300 ゜/s

 

●エントリーNO:2 ソニー SNC-WR630

最大速度:700度/秒

 

●エントリーNO:3 キヤノン VB-R13

パン角速度:最大450 °/秒

●エントリーNO:4 AXIS Q6052

Pan: 0.05° - 450°/s

●エントリーNO:5 ハイクビジョン DS-2DF6236-AEL

マニュアルスピード 0.1°- 300°/s プリセットスピード 540°/s 

 

今回、比較したカメラでは<ソニーのSNC-WR630>がカタログ上、最も早い結果となった!

今回比較した機種の中では突出して首振りの速度が速いことになる。

ただし、あくまでもこれはカタログ値である。実際には、首振りした後に「どれだけ早く被写体にピントを合わせられるか?」の方が重要である。

また、首振りの速度は本来<パンとチルト>および<ナナメの動き方>も考慮して比較する必要がある。例えば、レンズをプリセットA地点からプリセットB地点へ首振りさせる際に、赤線のように斜めにレンズが動くモデルと、青線のようにいったんパン(横振り)した後にチルト(縦振り)するモデルがある。

首振りの速度を意識するユーザーはこの<動き方>もチェックしておく必要がある。

また、PCから操作した場合とレコーダーから操作した場合で首振りの速度が異なることもあるので要注意だ。

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まとめ

いかがだろうか。正直、あまり一般ユーザーでは首振りの速度が重要となるケースは少ないが、常にカメラをモニタリングしているような製造現場や警備体制においては、この首振りの速度がキーポイントとなるケースがある。参考にしていただければ幸いだ。