ネットワークカメラ推進会

Network camera promotion and communication

UbuntuにSK VMSをインストールする

SK VMSはクロスプラットフォーム

 

 システムケイ社がリリースしているネットワークカメラの録画ソフトウェア(VMS)に、SK VMSがある。本システムは様々な特徴があるが、筆者が最も気になったのは『クロスプラットフォーム』である。

 

 これは、録画サーバーとクライアント間の接続においてOSは問わず、接続ができるというものだ。通常の録画ソフトウェアの場合、サーバーのOSがWindowsであると、原則としてはクライアント側もWindows端末である必要があるが、SK VMSはこのような制約がない。

 

 サーバーのOSが何であれ(またはクライアントのOSが何であれ)、接続ができるのである。例えば、サーバーがWindows端末であった場合、クライアントがUbuntuやMacOSであってもかまわないのだ。

 

sk-vms.systemk.co.jp

 

 ところで、WindowsOSの価格を高いと感じたことはないだろうか?

 

 筆者は、自作PCにも多少の興味があるが、Windowsのライセンス費用は高いと感じている。フリーウェアであるUbuntuにVMSをインストールすることができれば、安価にネットワークカメラシステムを構築することが可能だ。

 

SK VMSをインストールする

 

 今回は、Windows10ProでHyper-Vを起動させて、仮想環境にUbuntuをインストールした。ここにSK VMSのサーバープログラムをインストールする。

 

 ※もしかするとメーカー(システムケイ社)では、仮想環境は推奨していないのかもしれないが、現状、筆者には空きのPCがないため、今回はあくまでも検証として仮想環境のUbuntuへインストールする。

 

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 まずは、Ubuntu上にサーバープログラムをインストールした。

 

  ※インストールファイルをダウンロードして『インストール』ボタンを押下する。特に、問題なくインストールすることができた。

 

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<修正記事> 

 *上記では、Ubuntu Softwareでインストールをしているが、システムケイの推奨方法はコマンドでのインストールとなる。

 

 正式な方法は以下URLの説明書にてご覧いただきたい。

 

sk-vms.systemk.co.jp

 

 続いて、クライアント(閲覧)プログラムをインストールする。クライアント(閲覧)プログラムは、仮想環境上のUbuntuではなく、ホストOSのWindowsにインストールした。

 

 ※理由としては、システムケイ社のホームページに、クライアント(閲覧)プログラムは仮想環境が非対応であると記載があったためだ。また、クロスプラットフォームを体感したかったこともある。

 サーバーがUbuntuで、クライアントがWindows端末で構成した。以下のイメージだ。

 

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 クライアントの接続先として『新しいサーバー(Ubuntu)』を選択し、接続する。

 

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 少しわかりにくいかもしれないが左側の背景が赤い画面がUbuntu上のサーバープログラムで、右型の黒い画面がWindows上のクライアント(閲覧)プログラムである。

 

とにかくサクサク動作する

 

 早速、ネットワークカメラのAXIS M1065-Lを登録すると、以下の画面のようにライブ映像を閲覧することができた。

 

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 筆者がSK-VMSを触ってみて、最初に感じたことは『画面レイアウトを自由自在に変えられる』という点である。表現が合っているかどうか分からないが、“ビューワーがとにかく軽い”のだ。

 

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 上記は、画面左上にM1065-Lを180度反転させた映像を表示させて、画面右上にはグーグルのトップページを貼ったものである。画面左下はシステムケイ社のホームページで、画面右下がM1065-Lの通常のライブ映像である。

 

 このように、レイアウト上にホームページなども貼り付けることできる。

 

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 見たいカメラがあった場合、左側に表示されているリストから、ドラッグ&ドロップで画面上に移動させると瞬時に表示させることができる。

 

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 表示させたカメラの位置変更も自由自在だ。ドラッグ&ドロップで簡単に位置を変更することができる。

 

 もちろん、他のVMSやレコーダーでも、同様にドラッグ&ドロップで画面レイアウトを変更できる製品もあるが、動きの速さというか・・・とにかく“動作のサクサク感”が他の製品とは全く異なるのだ。

 

 簡単なマウス操作で思うがままにレイアウトを次々と変化させることができる。

 

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 デジタルズームもマウスのトラックボールを前に転がすだけで、簡単にズームアップすることができた。

 

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 もちろん、録画映像も瞬時に再生することができる。

  ※なお、以下の画像はシステムケイ社のデモサーバーの映像を勝手に拝借した。

 

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 スクリーン録画機能

 

 筆者が特に驚いたのは【スクリーン録画機能】である。この機能は、SK VMSの録画したデータを変換して書き出すのではなく、操作画面そのものを汎用の動画データ(AVIファイル)として保存できる機能である。

 

 『画面キャプチャー』と表現した方が分かりやすいかもしれない。分割画面のライブ映像を瞬時に汎用データにしたい場合に便利な機能であると考えらえる。

 

 他のVMSやレコーダーでも録画した映像の一部を書き出す機能を保有するものはあるが、操作画面そのものを録画できる機能は珍しいと感じた。

 ※以下の画像は実際に録画した映像をメディアプレイヤーで再生しているところである。

 

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最後に

 

 今回、SK VMSを実際に操作してみたが、非常に直感的に設定・操作することができた。実はマニュアルは1ページも読んでいない!全部、勘で操作した。

 

 一般的に拡張性の高いVMSの場合、どうしても操作感が難しくなりがちであるが、SK VMSは極めて直感的な操作が可能だ。

 今後も、新しい機能などを紹介していきたい。