ネットワークカメラ推進会

Network camera promotion and communication

商品の覚え方!まずは、触ってみよう!

ネットワークカメラを理解するのは難しい

 

 ネットワークカメラを推進している立場の私がこのようなことを申し上げるのは望ましくないかもしれないが、ネットワークカメラは簡単な商品ではない。ネットワークカメラを理解するのは、多少の学習とトレーニングが必要だ。

 

 光学技術の知識だけではなく、ネットワークの基礎的な知識、PCやレコーダーなどのハードウェアの知識、情報セキュリティの知識など幅広い知識と経験が求められる。

 

 従来のアナログカメラにはないIT知識なども必要となるため、ネットワークカメラの導入や販売の担当者に任命された場合、日々、学習とOJTが必要となる。

 

 このサイトでは偉そうなことを言っているが、筆者もまだまだ分からないことも多い。

 

 今回は、ネットワークカメラをどのように覚えていけばよいか説明したい。なお、繰り返しとなるが、多少、偉そうなことを言っているので不快な想いをされた方は、読まないようにして欲しい。

 

いかに現場でハマるか?

 

 商品を理解するための最短ルートは、顧客先でのトラブルに巻き込まれることである。顧客先で何らかのシステムトラブルに遭遇した場合、おそらくは死ぬ気で解決策を探すことになるだろう。

 

 手に汗を握る状態でシステムメンテナンスを行わなければならない状況もあるかもしれない。また、激怒する顧客に対しても冷静に分かりやすく、説明をしなければならない。

 

 現場でのトラブルの経験は学習の視点では非常に有効である。解決策を見つけ出す過程において、より深い知識を経験を得ることができるのだ。様々なトラブルを経験した人間は、応用力があると考えられる。

 

 とはいえ、トラブルはわざと発生させるものではない。精神衛生上も、トラブルは避けたいのが正直なところだ。トラブルによって商品知識を得られることは間違いないが、それはあくまでも結果論であり、メリットよりもデメリットの方が大きい。

 

 場合によっては、カバーできないような損害が発生するか可能性もある。現場でハマることは貴重な経験であることは間違いないが、トラブルは最大限避けるべきだ。

 

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百聞は一見に如かず

 

 では、どのように製品を覚えていくべきかというと、筆者は『実機に触れること』が非常に重要であると考えている。

 

 例えば、一週間ずっとカタログを眺めるよりも、1回だけでも実機に触れた方が、筆者は費用対効果が高いと考えている。特にネットワークカメラの場合、そもそもカタログやマニュアルに記載のない事項も多いため、実機の操作感を確認することは大切なことなのだ。

 海外製品は英語版のマニュアルしかないことも多く、動作検証は必須となる。

 

 筆者は、気になる商品があった場合、まずデモ機やサンプル品を入手できないか確認する。そして、実機を触っていく中で分からないことがあった場合、マニュアルを見てみたり、より詳しい人間に相談するようにしている。

 

 間違っても、最初から詳しい人間に相談してはならない。商品知識を身に着けるためには最初から他人に頼るのではなく、まずは自分自身で考えることが大切だ。

 

環境がそうさせた

 

 このように筆者が『まずは、自分自身でやってみる』という思考になっているのは、決して前向きな意思で始めたことではない。環境がそうさせたのだ。

 

 このサイトは“匿名”で書いているため、筆者の個人的なプロフィールを書くことは避けたいと考えているが、実は筆者は『文系出身』である。ITやネットワークについてはド素人だった。

 

 しかしながら、実際に仕事を進める中で少しずつ商品知識を得るようになっていった。実は、まわりに頼るヒトがあまりいなかったのだ。

 

 もちろん、私よりも明らかに優秀で知識が豊富な人間がいたのは事実である。しかしながら、『新しい商材』の場合、商品知識のスタートラインは全員同じである。

 

 

 あまり個人の経歴は記載したくないが、筆者は地方経験が長かった。地方にいると、都会のように、製品研修や技術講習を受けることはなかなか困難だ。メーカーの担当者や技術者と面会する機会もほとんどなかった。

 

 それゆえに、自分自身で勉強して覚えるしか方法がなかったのだ。 良くも悪くも、なかなか頼る人間がいなかったことが、自然といまの学習のスタイルになっていったものと思われる。

 

 研修や講習会は非常に重要

 

 これまで『自分自身で勉強せよ』との内容ばかり強調してきたが、筆者は『研修や講習会』を否定したいわけではない。

 研修や講習会は『間違った自己流を修正するという点において極めて重要』である。

 

 例えば、スノーボードを考えてみて欲しい。生まれて初めてスノーボードに乗ると、普通のヒトはうまく乗りこなすことができないだろう。しかし、まずは自分自身である程度、コントロールができるようになると、スノーボードの楽しみを覚えることができる。転んだり、失敗したりしながら乗り方を身体で覚えるのだ。

 

 そして、その上で講習会などを受講すると、間違ったフォームが修正され、より飛躍的にスキルを向上することができるのだ。

 

  ・・・まぁ、筆者はスノーボードには乗れないのだが。。。

 

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まとめ

 

 *商品を覚えるためには、現場での実践経験が必要である。

 

 *まずは、自分自身で実機に触ることを推奨したい。

 

 *誤った自己流を修正するためには講習会も有効である。