簡単にHDDの交換が可能
筆者が個人的に、システムケイ社のNVR-204 MkⅡを購入したので、今回はレコーダーの内部構造を確認し、HDDの交換を行うことにした。
システムケイのNVR-204 MkⅡは非常にシンプルな作りになっているため、ドライバーさえあれば、比較的簡単にHDDの交換が可能である。
本体の背面に4つのネジで止められているが、ドライバーで簡単に取り外すことが出来る。
このように、1か所ずつネジを取り外していく。
※なお、本作業を実施する場合、完全に電源が停止されていることを確認してから行って欲しい。また、静電気には要注意である。
レコーダーの内部構造は非常にシンプルである。写真右上のLANケーブルやUSBの結線部付近には、いわゆるマザーボードのようなシステム部分がある。ここには、ボタン電池が挿入されており、(筆者の想定では)レコーダーの設定情報や時刻情報が保存されていると思われる。
レコーダーの設定情報は、HDDに保存されるわけではなく、このシステム部分のメモリに保存される。よって、HDDが挿入されていない状態でも、レコーダーを起動し、ライブ映像のモニタリングシステムとして活用することもできる。
※HDDへの録画は必須ではなく、ライブ映像のみの運用も可能である。
※HDDが内蔵されていないモデルも販売されているようである。
筆者が購入したレコーダーの筐体は、1TBのHDDが1枚だけ結線されていた。一般的なSATAケーブルで結線されているため、これを抜き取り、別のHDDと結線するだけである。
※なお、HDDが1枚の場合は、上記の写真のような配置となるが、HDD2枚構成の場合、写真下部の空きスペースにある4つのネジ穴を利用し、HDDを固定させると良い。
★作業完了後は、本体カバーを閉じて、再度、4本のネジで固定する。
レコーダーでの設定作業
レコーダー本体を起動し「設定」画面より「ストレージ」を選択する。
ディスクID【1】がオンラインになっていることを確認する。ディスク動作のところのプルダウンメニューで「フォーマット」「ハードディスク1」を選択する。あとは、「適用」ボタンを押下する。
あとは、HDDのフォーマット作業が開始されるため、完了まで待って、動作確認を行うだけである。
ユーザーによるHDDの交換作業が認められている
このHDDの交換作業であるが、システムケイ社の公式ホームページに、詳細な手順が記載されている。
※以下URLの「トラブルシューティング」のファイルを参照頂きたい。
実は、このようにユーザー向けにHDDの交換手順を公開しているベンダーはなかなか稀である。
他のレコーダーメーカーによっては、ユーザー自身によるHDDの交換作業を推奨しておらず、HDD故障時にはレコーダー本体ごと、メーカー指定の修理センターへ送付しなければならないケースも多い。そのため、配送等によりダウンタイムが長くなってしまうことがある。
一方で、このシステムケイ社のNVR-204 MkⅡは、上記のようにHDDの交換手順がメーカーホームページに公開されており、ユーザー自身でHDDの交換が可能である。
HDDの交換作業はそれほど難しい作業ではないため、HDD故障時は比較的早く、復旧することが可能だ。特に、自作PCなどを組み上げた経験がある方であれば、非常に簡単な作業だと感じるのではないだろうか。
ネットワークカメラシステムの場合、24時間録画を行うケースも多く、どうしてもHDDは消耗していく傾向がある。このようにHDDの交換を定期的に行っておけば、障害のリスクも最小限にすることができるだろう。
システム部5年 内蔵HDD2年の保証
さらに、NVR-204 MkⅡの良いところは、システム部分が5年、HDD部分が2年の保証が付属していることである。
ほとんどの他メーカーのレコーダーが1年保証であるのに対して、このレコーダーは5年の保証(内蔵HDDは2年)が付属している。もし、明らかな故障が確認された場合は、筐体をメーカーに送付することで修理を受けることが可能だ。
※なお、注意点としては、あくまでも<保証>となっており、オンサイト(訪問)による障害切り分けや修理対応ではないことを留意して欲しい。
最後に(重要な注意事項として)
今回の記事では、まるでNVR-204 MkⅡのPR記事のようになってしまったが、特にシステムケイ社より依頼を受けて記載しているわけではないことをご理解いただきたい。(サンプル品などの提供も受けておらず、筆者の興味本位でレコーダーを購入している。)
重要な注意事項として、本記事は【筆者の勝手な解釈】である可能性もあるため、公式なHDD交換手順や修理形態については、必ず、システムケイ社に確認をして欲しい。
また、次回以降の記事では、すこし辛口のレビューやメーカーが推奨していない設定およびユースケース、検証作業なども記載していきたいと考えている。