Hik Central Professional V2.6.0のインストール方法
今回は、Hik Central Professional V2.6.0のインストールを行ってみる。
Hik Central Professional V2.6.0とは、ハイクビジョンのカメラや録画装置、アクセスコントロールデバイスなどを統合的に管理することができるソフトウェアである。従来のバージョンよりも、機能拡張されている。
※重要な注意点として※
本記事では、Hik Central Professionalのインストールや設定方法を記載しているが、筆者もまだ勉強中のため、間違ったことを記載している可能性がある。正確な設定手順については、メーカーのマニュアルを参照して欲しい。
インストーラーのダウンロード
まずは、HIKVISIONの公式サイトからインストーラーをダウンロードする。
以下の2つのインストーラーをダウンロードした。
- Full Pack
- Language Pack
Full Packとは、ベースのアプリケーションだけではなく、サードパーティー連携のためのアドオンプログラムも含んだ、まさにフルパッケージである。Language Packとは、日本語に対応させるための言語パックだ。デフォルト状態では、英語のみとなるため、Language Packをインストールすることで日本語化することができる。
インストール作業
まずは、Full Packのアイコンの上で右クリックし、管理者として実行する。
”今すぐインストール”のボタンを押下する。
参考となるが、もし、今すぐインストールではなく、”カスタムインストール”を選択した場合は、インストールするプロトコルやフォルダ階層を編集することもできる。
※なお、以前のバージョンのインストール方法については、以下のURLを参考にして欲しい。
インストールが完了するのを、ひたすら待つ。
※インストールに時間がかかることを不安に思う方もいらっしゃるかもしれないが、だいたいどのVMSもそれなりにインストールに時間はかかるので安心して欲しい。筆者が知っている別のメーカーのVMSは、もっとインストールに時間がかかるものもある。
メインプログラムのインストール作業が完了した。
※なお、デフォルトでは『□WEBクライアント実行』のチェックボックスにチェックが入っている。今回は、この後、言語パックもインストールしたいので、いったんこのチェックボックスを外すことにした。
続いて、『Language Pack』のインストーラーのアイコンの上で、右クリックし、管理者として実行する。
規約に合意し、インストール作業を行う。言語パックのインストール作業が完了することを待つ。
もし、ポート番号が競合している場合は、このように表示されるので、ポート番号を変更する必要がある。筆者の場合、ポート番号:80と443が競合していたため、異なるポート番号に変更した。
HikCentral Professionalサービスマネージャ
まずは、HikCentral Professionalサービスマネージャを起動し、各プログラムがオールグリーンで表示されていることを確認する。ここで、赤や黄色の表示になっている場合は、何らかのエラーが起きているということだ。
今回は問題なく、インストールに成功したようである。
もし、この画面で、”一部のプログラムがファイアウォールの許可リストに入っていない”という表示がされた場合、『いますぐ許可リストに追加』をクリックして、ファイアウォールの除外設定を入れておくことを推奨したい。
HikCentral Professionalウェブショートカット
各種設定は、基本的に”HikCentral Professionalウェブショートカット”を起動して行う。細かい設定手順については、以前のV2.4.0のインストール方法で解説したので、今回は、差分のみ説明しておく。
まずは、管理者パスワードだ。デフォルト状態でも、以前と比較すると、パスワードの設定条件が厳しくなり、セキュリティ水準が強化されている。より複雑なパスワードを設定し、また忘れないようにして欲しい。
また、V2.4.0では、デフォルト状態での接続は”HTTP”となっていたが、V2.5.0以降は、”HTTPS”が推奨されている。
もし、以前のように”HTTP”で通信したい場合は、システム→セキュリティ→転送プロトコルの設定画面で、『〇HTTP』に変更しておくと良いだろう。
※なお、変更時は、一度、アプリケーションが再起動される。
インストールの概要は以上だ。あとは旧バージョンと同様に、ライセンスのアクティベーションが必要となる。
アプリケーションマーケット
Hik Central V2.5.0以降は、アプリケーションマーケットという概念が追加されている。わかりやすく説明すると、購入した機能(モジュール)だけを有効化し、不要なモジュールは無効化することができる機能である。
Hik Centralは様々な機能があるが、すべてをフル活用しているユーザーは少ないかもしれない。必要な機能を有効化することで、より使いやすくなるのだ。
また、逆に追加で必要となったライセンスを購入し、機能を有効化することもできる。よりシステムの柔軟性が高まった印象である。
このように必要な機能を、新たにインストールすることができる。
また、逆に不要な機能は”無効化”することで、操作感をよりシンプルにカスタマイズすることができる。
今後の検証の方針について
なお、なぜ、今回、Hik CentraL Professional V2.6.0をインストールしたかというと、それは、イベントのアクションで『HTTPのリクエストコマンド』を送信できるようになったためである。
これにより、HIKVISIONのVMSとサードパーティー製のVMSを連携することも可能となる。
次回は、NX Witnessとの連携を検証していきたい。