Hik Central Professionalで2つのイベントを組み合わせる
Hik Central Professionalでは、複数のイベントを組み合わせて、その両方の条件が満たされたときに、アラームを通知することができる。
例えば、『モーション検知』+『顔認識』 や 『行列検知』+『不在検知』など、様々な組み合わせが可能だ。
今回は、『行列検知』と『不在検知』を組み合わせて利用する”レジ業務の改善”について紹介したい。
※重要な注意点として※
本記事では、Hik Central Professionalのインストールや設定方法を記載しているが、筆者もまだ勉強中のため、間違ったことを記載している可能性がある。正確な設定手順については、メーカーのマニュアルを参照して欲しい。
行列検知と不在検知のそれぞれの機能については、以下のURLを参照して欲しい。
実際の店舗での利用シーン
例えば、コンビニエンスストアの活用方法がある。コンビニでは、少ない従業員で『レジでの接客』『品出し作業』『清掃作業』など、様々な業務を対応する必要がある。そのため、ずっと店員をレジに拘束させておくことは難しい。スタッフは、顧客の状況を見ながら、レジに入って対応したり、店内の清掃を行ったり、臨機応変に業務を進める必要がある。
とはいえ、レジを待っている顧客は急いでいるケースもあり、対応が遅れるとクレームになってしまう。
このような状況において、カメラの『不在検知』や『行列検知』の利用は非常に有効だ。もちろん、『行列検知』だけでも十分に利用できるが、『不在検知』と組み合わせて利用することで、利便性を大きく向上させることができる。
つまり以下のようなシーンだ。
例えば、レジの前に2名の顧客が並んでいたとする。そして、レジには1名のスタッフが対応している。この時、レジの前で行列検知を行って、もう1名のスタッフの応援を呼び出しても良いが、1名でスムーズに対応できている場合、必ずしもスタッフの応援が必要なわけではない。
ただの行列検知だけでは、レジ前に顧客が溜まる度に通知が発報されるため、スタッフが煩わしく感じられるリスクがある。
しかし、深夜のコンビニエンスストアなどでは、上記のような状況が発生することがある。つまり、1名がバックヤードで休憩しており、もう1名のスタッフも店内の品出しなどを行っている場合だ。
この時に、レジ前に行列が発生していることに気づかないと、顧客を長時間待たせてしまうこととなり、クレームになってしまうことがある。
これを防ぐために【不在検知】と【行列検知】を合わせて利用するのだ。
これにより、『レジにヒトがいない時』+『顧客がレジにいる時』のみ、スタッフに通知することができる。必要な時だけ、スタッフのカバーリングを促すことができるのだ。
複合イベントの設定方法
まずは、『HikCentral Professionalウェブショートカット』を開く。
『イベントとアラーム』→『複合アラーム』の順に選択し、『複合アラーム追加』ボタンを押下する。
アラームトリガーエリアを選択し、任意のアラーム名を入力し、『保存』ボタンを押下する。
複合アラームの設定画面で『行列形成アラーム』と『不在検知』の両方を選択する。
※例えば、上記の設定の場合、両方のイベントが”10秒以内”に発生した場合にアラームを発報することとなる。
トリガーとして『キャプチャ画像』と『ポップアップウィンドウ』を選択した。
これにより、『不在検知』と『行列検知』の両方が成立した時のみ、スタッフに通知することができるのだ。
※上記の画像は”イメージ”です。
例えば、バックヤードで休憩しているスタッフに対して通知することで、従業員のカバーリングを迅速に行うことが可能だ。
このような管理者画面でイベントの発生状況をモニタリングすることもできる。
まとめ
Hik Central Professional 複合アラームを利用することで、より効率的にカメラのインテリジェント機能を活用し、店舗マネジメントを最適化することができる。