録画映像をバックアップする
筆者がAxis Camera Stationで最も評価している機能の1つがスケジュールバックアップ機能である。ACSの機能の名称としては「スケジュールされたエクスポート機能」と呼ばれる。事実上、サーバーに録画したデータをスケジュールを組んで自動的に書き出し、コピーすることができる。
筆者は以前、別の記事で録画媒体に格納されたデータをスケジュールを組んでバックアップすることの難しさを説明したが、ACSではこれが実現できるのである。中小規模向けの録画ソリューションとしての完成度の高さを感じた。
設定方法を説明しよう。まず、「ストレージ」の設定画面で新しくNASを追加する。
①「サーバー」 →「スケジュールされたエクスポート」の順番で設定画面を開く。
②「□スケジュールエクスポートを有効にする」のチェックボックスにチェックを入れる。
③録画データをエクスポートしたいカメラの「□」にチェックを入れる
※□すべてのカメラを使用にチェックすることもできる
④エクスポートの〇ネットワークディレクトリパスに先ほど登録したNASのアドレスを入力する
□プレイリストを作成(.asx)にチェックを入れる
⑤デジタル署名の「□デジタル署名を追加」にチェックを入れて、「□パスワードを使用する」にチェックを入れて、任意のパスワードを入力する。
⑥バックアップをしたい時刻をプルダウンメニューで選択する。また、エクスポート(バックアップ)したい曜日にチェックを入れて、「申し込む」を押下する。
※基本的には差分バックアップとなり、前回、エクスポートしていなかったデータがエクスポートされるデータの対象となる。
バックアップ先となるNASのフォルダを確認すると、「2018-04-30_02_22_00_-030」などと書かれた日付と時刻が記載されたフォルダが作成されているのが分かる。
フォルダの中にデータが格納されており、WindowsメディアプレイヤーやAxisFilePlayerで映像の再生が可能だ。