故障したDahuaのカメラ
筆者のDahua製のネットワークカメラが故障してしまった。もともとオークションで入手したものではあったので、いずれは故障するだろうとは考えていたが、実際に壊れてみると非常に寂しい。
今回は、故障したカメラを自己流で修理できないか検証してみることにした。
フォーカスが合わない
今回、発生した主な問題は映像全体がぼやけているという点である。以下のような映像になってしまう。
このようにフォーカスが合わなくなるケースはDahuaのカメラに限らず発生する可能性がある。例えば、振動や衝撃によりレンズがズレてしまったり、ピントを調節するためのフォーカスリングが適切に調整されていなかったり、ファームウェアの不具合があったり・・・原因は様々である。
ただし、今回のケースでは、設定画面で電源を再起動しても、本体を工場出荷時にリセットしてみても、何をやってもファームウェアによる対策では解決することができなかった。おそらく、ハードウェアに何らかの問題があると想定される。
ここで、試しに極端に近い被写体を撮影してみることにした。すると、カメラから数センチだけ離した被写体は比較的、キレイに撮影することができた。カメラから10cm以上離すと、ぼやけてしまうようである。被写界深度が極端に浅くなったような状態である。
まずは、本体を分解してみることにした。同梱されているレンチでカバーを外し、プラスドライバーでレンズやセンサーの周りのネジを外していく。ネジの数も少ないため、簡単に分解することができる。
ここで、ある事に気づいた!!
センサーとレンズの間を止めているビスが少し緩んでいたのである。
緩んだビスを精密ドライバーでしっかりと締め付けていく。
すると見事、上記のように解決することができた!以前の記事でも、カメラを分解していたが、おそらくその時にビスの締め付け方が弱かったためだと考えられる。
冒頭に「故障したカメラ…」と記載してしまったが、単に筆者の作業ミスであった。メーカーの方には心よりお詫びしたい。
何はともあれ、解決できたことは本当によかった!! ネットワークカメラでは、レンズやセンサーがわずかにズレただけでも、適切に焦点を合わせることができなくなることが分かった。
このように精密機械であるため、工事現場や体育館など、何らかの衝撃が加わる可能性がある場所においてはバンダルと呼ばれる耐衝撃性のモデルが望ましいと考えられる。機種選定時の参考になれば幸いだ。