ネットワークカメラ推進会

Network camera promotion and communication

アクシス P8221とは?

ネットワークカメラには様々な機器と連動できる

 

 ネットワークカメラシステムの特徴の一つが、外部入出力端子《IOポート》を保有し、様々な防犯センサーと連携できることがある。

 

 例えば、防犯センサーが検知したタイミングでA接点という電気信号をカメラに伝えて、そのタイミングで録画を開始したり、閲覧用のPCでアラートを鳴らすことができる。

 

 また、逆にカメラから信号を出力し、外付けのLEDライトを付けたり、パトライトを回すことも可能だ。

 

 さらに、音声の入出力端子を保有するネットワークカメラの場合、カメラに外付けのマイクを増設して録音したり、スピーカーから音声を鳴らすシステムを構築する場合もある。

 

 ネットワークカメラは、入出力端子を活用する事で様々な防犯センサーや機器、システムとの連携が可能となり、活用シーンを広げることができる。

 

 ただし、すべてのネットワークカメラが上記のような入出力端子を保有しているわけではない。廉価モデルの場合、入出力端子を保有していないケースもある。

 

 

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アクシスコミュニケーションズのP8221とは?

 

 アクシスコミュニケーションズ社にはP8221という機器が存在している。

 

 この機器をざっくりと説明すると、先ほど説明した入出力端子や音声端子だけを抜き出した専用装置である。

 

 本体にレンズなどはついておらず、映像を撮影することはできないが、そのかわり、より多くの機器との連携ができるようになっている。

 

 P8221には、なんと8つの入出力端子があり、それぞれの端子を入力端子にするのか、それとも出力端子にするのか設定することができる。

 

 また、マイクの音声入力端子やスピーカーへの音声出力端子も備えている。

 

www.axis.com

 

 もちろん先ほど説明したようにネットワークカメラ本体にも入出力端子を保有するモデルは存在しているが、

多くの場合、入出力端子は2つ程度であり、P8221のように多くの端子を保有するカメラは少ない。

 

 ネットワークカメラ本体に入出力端子が付属していない場合や接続数が少なくて足りない場合はP8221を活用すると良いだろう。

 

 

 また、録画サーバー側の仕様にも寄るが、P8221はカメラとは離れた場所に設置できることも魅力の一つである。

 

 例えば、カメラ本体は屋外の出入口付近に設置しておき、P8221は屋内の煙探知機やガラス破損センサーなどと連携させることも可能だ。

 

 屋外に設置しているカメラが首振り対応モデルの場合、通常時は出入口をモニタリングさせておき、ガラス破損のセンサーが検知したタイミングでカメラにコマンドを投げて、建物側を向くように設定することもできる。

 

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アクシスカメラステーションとの連携について

 

 アクシスのP8221は、ざっくりと説明すると入出力端子を複数備えた装置であるため、必ずしもアクシス純正の録画ソフトウェアではなく、他のサードパーティー製のレコーダーでも動作をサポートしているケースもある。

 

 しかしながら、やはりアクシス純正のアクシスカメラステーションという録画ソフトウェアと連携して導入すると、より便利なシステムの構築が可能である。

 

 

 一例であるが、外部の防犯センサーが侵入者を検知したタイミングでビューワーPCからアラートを鳴らし、管理者は映像を見ながら遠隔地にあるスピーカーから警告を話すこともできるのだ。

 

 なお、あくまでもこれは理論上のシステム構成であるため、導入にあたっては、各ベンダーに相談の上、事前の動作検証を実施することを推奨したい。

 


Adding door station, audio and I/0 to AXIS Camera Station

まとめ

  • ネットワークカメラは入出力端子を保有するモデルがあり、外部の人感センサーやマイク/スピーカーとの連携ができる。
  • 入出力端子がないカメラもAXIS P8221を利用することで、外部装置をシステム内に取り込むことが出来る。