ネットワークカメラ推進会

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マルチストリームとは?

ネットワークカメラの性能の1つにマルチストリームという概念がある。

これは「異なる設定の映像をいくつ配信できるか?」という性能である。

下記のようなイメージである。

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なお、カメラ1台に対していくつのストリーム数を設定できるか?という性能は、各メーカーやカメラによって異なる。(メーカーによって、カタログにきちんと記載されているケースもあれば、カタログには記載がないケースもある。)

また、ストリーム数とやや似ているが異なる概念として【同時接続(アクセス)数】という考え方があるので注意して欲しい。【ストリーム数】が「配信できる映像の設定の数」を示しているのに対して、【同時接続(アクセス)数】は「同時にカメラに接続できるクライアントの数」を示している。

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各カメラの設定イメージ

●ダーファ製カメラの場合

例えば、下記はダーファ製カメラの設置画面であるが<メインストリーム>と<サブストリーム>の2種類の設定が可能だ。メインストリームは高画質・高フレームレートの設定が可能であるが、サブストリームは、多少、解像度を落とした設定値しか選択できなかった。

 

アクシス製カメラの場合

AXIS M1065-Lでは、下記のように、なんと20種類もストリームを作ることができた。

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●マルチストリームのメリット

このように複数のストリームを作成するメリットとしては用途に応じて必要な映像配信ができることである。例えば、HDDが挿入されたレコーダーやサーバーでは高解像度・高フレームの録画を行い、一方でカメラ本体のSDカードへの録画では、低解像度・低フレームで録画する・・・などの異なる設定が可能だ。

 

●注意点として

なお、カメラがマルチストームに対応している場合でも、レコーダー側が<メインストリーム>しか取得できず、<サブストリーム>は取得できないケースもあるので注意して欲しい。

 

AXISの初期設定値として(参考)

なお、筆者が購入したAXIS M1065-Lでは初期設定値として<ACC_High>と<ACC_Low>という2つのストリームが登録されていた。<ACC_High>では、映像サイズがH.264 1980×1020 15fpsの設定値である。<ACC_Low>では、映像サイズがH.264 640×360 5fpsの設定値となっていた。

ローカルのPCから閲覧する場合は<ACC_High>のストリームを利用し、スマートフォンなどの小型な端末で閲覧する場合は<ACC_Low>のストリームを利用すると良い。外出先からの閲覧で携帯電話のキャリアの回線を利用した場合でもデータ通信量を抑えることができるであろう。

 

筆者が好む設定値として

なお、筆者が個人的に好む設定値は下記の通りである。

特に好きなのが<パターン①>の設定値だ。

  パターン①:H.264 1280×720 5fps CBR:1Mbps  

  パターン②:H.264 1280×720 10fps CBR:1.5Mbps

AXISのカメラの場合は画像の圧縮率が優れているので、もう少しフレームレートを上げても全く問題がないが、どのメーカーのカメラで録画した場合でも①の設置値は、おおよそ問題のない設定値である。ある程度、キレイな映像で録画しつつも、防犯対策としては十分に滑らかな映像が取得できる。

さらに、CBR:1Mbpsで設定しておくと、データの通信量の計算が非常にしやすい。1台のカメラの映像で<ライブ>と<録画>で2ストリーム分のパケットが流れた場合、カメラ1台あたり2Mbpsで計算すればよい。カメラ50台で理論上は100Mbpsである。

HUBやレコーダーなどはそれぞれ処理速度の上限があり、そのスループット以内でシステム設計を行う必要があるが、その際、1Mbpsだと非常に分かりやすく、掛け算しやすい。

実際には、ユーザーや撮影する被写体によって、解像度やフレームレートは微調整が必要となるが【CBR:1Mbps】は非常に分かりやすいため参考にしていただけると幸いだ。