ビットレートとは何か?
ビットレートとは●●kbpsなどと画面上に表示されたり、記載したりするが、
平たくいうと「この数字が高いほど画像がきれい」だと考えてよい。
つまり、高いビットレートの値の場合、きれいな動画となり、低いビットレートの場合、映像にノイズが入ったりするのだ。
ただし、ビットレートが高ければ高いほどよいとういわけではなく、ビットレートを高くしすぎると、今度は録画データが重たくなり、必要なHDD容量が大きくなってしまう。
そのためシステム設計時はこのビットレートをどの程度に設定するのかが重要である。
VBRとCBR
H.264形式の場合、一般的に設定時に<①VBR>と<②CBR>2つの方法を選択することができる。
※MBR(Max Bitrate)という通信量の上限を定める方法もあるがここでは割愛する。
①VBRとは、Variable Bitrate(可変ビットレート)のことで
被写体の変化量によって、録画データも大きくなったり小さくなったり変動する。
②CBRとは、 Control Bitrate(固定ビットレート)のことで
被写体に変化が発生した場合も、ある程度、録画データを一定に保つことができる。
録画容量の計算
例えば、仮に②CBRで<1Mbps /秒>の設定をした場合、映像データはおおよそ、毎秒:1Mbpsのデータ容量が流れることとなる。
よって、1日の録画データは理論上、下記のように計算する。
●録画データの計算式
(※カメラ側でビットレートの値を設定する場合は、bit(ビット)での表示となるため
容量計算を行う場合、÷8を行って、byte(バイト)に変換する必要がある。)
<1秒間のデータ容量>
1Mbps (1024kbpsキロビット) ÷ 8 = 128KB(キロバイト)
<1分間データ容量>
128KB(キロバイト) × 60秒 = 7,680KB(キロバイト)
<60分間の>データ容量
7,680KB(キロバイト) ×60分 = 460,800KB(キロバイト)
<24時間のデータ容量>
460,800KB(キロバイト) ×24時間 = 11,059,200KB(キロバイト)
= 10,800MB(メガバイト) = 10.5GB(ギガバイト)
※カメラ1台で <CBR:1024kbps> の設定値の場合、
理論上の録画容量はおおよそ、10.5GB(ギガバイト)と計算できる。
CBR設定上の注意点
ここまでの説明だと、①VBR(可変ビットレート)よりも、②CBR(固定ビットレート)の方が望ましいように感じるが、必ずしもそういうわけではない。
例えば、本来は、2Mbps程度のビットレートが必要な映像に対して1Mbpsや512kbsなど低すぎる設定値にした場合、大きなノイズが発生する場合があるため注意が必要だ。
各カメラメーカーより、必要な設定値に対して目安となるデータ量が公開されているので参考にしてほしい。