ライトを設置する重要性
今日、ネットワークカメラの性能が向上しており、非常に暗い場所でも撮影が可能となっている。
しかし、やはり必要に応じて別途、ライトを設置しなければならないケースも多い。
最近では「赤外線投射」ができるカメラも多いため、別途、照明を設置するケースは少なくなっているようにも感じられるかもしれないが、実はそうでもない。
カメラ本体だけのLED投射では限界があり、別途、照明を追加する場合も多々ある。
実際にネットワークカメラの導入時に用いられるライトの一部を紹介しよう。
竹中エンジニアリング LCL-31、LCL-32、LCL-34
まず、紹介したいのが、竹中エンジニアリング LCL-31シリーズである。
上位モデルとしては、LCL-32、LCL-34などがあり、照射したい光の強さによって機種選定を行う。特徴としては<人感センサー>が付属していることである。人感センサーが反応をすると、LEDライトが投射される仕組みとなっている。防犯対策として利用されるケースが多い。犯人に対して、威嚇を行いたい場合は、サイレン付きのLCL-30SIもあるので、防犯効果が高まるだろう。
そして、今回、さらに紹介したいのが<ソーラー式LED人感ライト>である。照明を設置する場合、どうしても照明用に電源を配線する必要があるのだが、このモデルはなんとソーラーパネルによる電源の供給が可能なのだ。電源の無い場所に最適なモデルだ。
なお、電池を3個以上使用する場合や日照が弱い場所に設置する場合、また点灯頻度が高い場合にはソーラーパネルの増設が必要だ。
オプテックス Varioシリーズ
続いて紹介したいのが、オプテックス社のVarioシリーズだ。筆者も個人的に非常に好んで選定している製品である。この製品は、<白色LED>と<赤外線>タイプの2種類があり、用途に応じて機種を選定することができる。
カラーでの撮影を希望する場合は<白色LED>タイプを選定し、モノクロで撮影し、肉眼では見えないように照射したい場合は<赤外線>タイプを選定すればよい。
このモデルの最大のメリットが照射距離が長いことである。例えば、VAR2-i8-1というモデルの場合、35度のレンズを装着すると、なんと165mも赤外線投射が可能なのだ。(もっと照射距離が長い上位モデルもある。)
また、強い投射能力があるにも関わらず、「白飛びが少ない」のもこの製品の特徴だ。赤外線投射は強ければなんでもよいというわけではなく、強すぎると被写体が真っ白でよく見えなくなってしまう<白飛び>という現状が発生する。この製品は、自然でやさしい投射を行うため<白飛び>が起きにくい。
この赤外線投光器を最も使うシーンが多いのが【ナンバープレート】の認識を行うシーンだ。また別の記事で紹介したいと思うが、車のナンバープレートをカメラで撮影し、データベース化するソリューションが存在する。より適切にナンバープレートの撮影を行うために、本製品が活躍する。
さらに、PoE対応のモデルもあり、電源の配線が難しい場所でもLANケーブルの配線だけで動作することが可能だ。
今後もよい製品がリリースされた場合、随時、紹介をしていきたい。