ネットワークカメラ推進会

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AXIS 周辺保護システム 設定方法

周辺保護システムを設定する

 

 今回の記事では、アクシスコミュニケーションズの周辺保護システム( AXIS Perimeter Defender)の設定方法について説明する。設定の中でも非常に特徴的であるのが、キャリブレーションというヒトの大きさを定義する作業である。

 

  AXIS Perimeter Defenderのアプリケーションを起動し、『キャリブレーション』を押下する。キャリブレーション(設定)は<自動>と<手動>の2パターンがあるが、今回は<手動>の場合の設定方法について解説する。

 

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 キャリブレーション(ヒトの大きさを定義する)を行うために、まず、サンプルとなる被写体を撮影する必要がある。録画を開始する<開始時間>と<録画時間>を入力する。

 ※今回は、室内の検証作業のため2分で設定しているが、実際の設置現場では10分程度、ヒトをうろうろさせて録画することを推奨する。

 

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 ヒトをカメラの画角内でウロウロと歩かせて、実際にその映像を撮影する。撮影した映像の中から、被写体が遠くに映っているものや、近くで映っているものを探して、画面右にある<写真のボタン>を押下する。

 ※今回の検証では人形を使っているため、筆者の腕が入ってしまっているが、実際の現場ではヒトだけを撮影するようにする。

 

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 撮影したサンプルの映像に対して、実際にヒトの大きさを当てはめていく。画面左下の『人物』のところに、今回の被写体となったヒトの身長を入力し、映像の中でヒトの部分にドラック&ドロップで大きさを示していく。

 

 ※なお、今回は人形で検証しているため、非現時点な設置環境となっているが、実際には、より細かい調整が必要である。例えば、グリッドの調整では、実際の構造物(建屋など)とグリットの線が平行になるように調整する必要がある。

 

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 以下が実際の検知画面のイメージである。映像の中に【青い枠】があるが、この部分が侵入禁止エリアとして設定した部分である。この青い枠の中にヒトが入った場合に、検知するように設定をした。

 ※画面の右上が【緑色】に光っているが、これは検知していない状態である。

 

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 ここで画面右側より人形を青い枠内に侵入させると、画面右側が【緑色】→【赤色】に変化した。ヒトが侵入禁止ゾーンに入ったため、検出している状態である。

 

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 さらに、Perimeter Defenderではより高度な【シナリオ】という設定が可能だ。これは検知についてを【様々な条件】を設定することができる機能である。

 

 ※例えば、『寝転がる』にチェックを入れると被写体が転倒した場合や横たわった場合にのみ検知することが可能だ。

 

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 実際に青い枠内で人形を倒してみると、右上のマークが【緑色】→【赤色】に変化した。

 

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サンプル動画(利用シーン)

 

 ・・・と、ここまでなんとか人形を利用して検証を実施してみたが、さすがに分かりにくかったのではないかと思う。(筆者も、検証途中で心が折れてしまった)

 

 アクシスコミュニケーションズの公式動画があるので、そちらをご覧いただきたい。実際の利用シーンをイメージできるのではないかと考えられる。

 


AXIS Perimeter Defender. Installation and configuration – an overview.

 


Intelligent perimeter surveillance - AXIS Perimeter Defender

システムのデザインツール

 

 さらにアクシスコミュニケーションズ社では、本システムの設計ツールも提供している。本システムはカメラ単体で稼働させることもあるが、一般的には、敷地内の外周に複数のカメラを設置して、不正に侵入する人物や車両を検知することを目的としている。

 このツールを利用すると、実際の敷地の広さや設置するカメラによって、どのようにカメラを配置すると検知できるのか、あらかじめシミュレーションすることが可能だ。

 

 これも参考となる動画があったので紹介しておく。イメージとしては、以下の動画のように、カメラを設置する敷地の図面や航空写真データを用意しておき、カメラを配置していくのだ。

 カメラを設置する高さやカメラの向きなども、シミュレーションすることができる。

 


Training Video 9 Perimeter Defender Design Tool

 

まとめ

 

 *AXIS Perimeter Defender(アクシスペリメーターディフェンダー)を利用すると、高度な映像による侵入検知システムの設計が可能である。

 

 *設定(キャリブレーション)時に、実際のヒトの大きさを定義することで、検知の精度を高めることができる。

 

 *検知には様々なシナリオの作成が可能となっており、寝転んだ時だけ検知する…などの利用シーンに応じた設定ができる。

 

 *システムの導入に際しては、デザインツールがあり、実際の図面や航空写真などから最適なカメラの配置場所を検討することができる。