ネットワークカメラ推進会

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AXIS 新しい設定画面の凄さ!

AXISのネットワークカメラはファームウェア バージョン7.1より、ユーザーインターフェース(設定画面)が大きく変更となった。

現在(8.10.1)の画面は下記のようなイメージである。

 

なお、以前のファームウェアのバージョンでは下記のような画面となっていた。一目見ただけでも、設定画面が大きく変わっていることが分かる。

 

新しいユーザーインターフェースのメリットはいくつかあるが、今回は3つに絞って説明する。

 

メリット①設定しながら映像をチェックできる。

今回の設定画面では、下記のように画面上部にカメラのライブ映像が表示されて、画面下部に設定メニュが表示されるようになった。上記の赤枠で設定した内容は原則としてすぐに上部の画面に反映されるため、実際に設定した内容が適切であるかどうかチェックしながら設定を進めることが可能だ。

 

一方、以前の設定画面では、最初に【Setup(設定画面)】画面で設定情報を入力し、<プレビュー>画面を別枠で表示される必要があったため、非常に手間と時間がかかった。新しい設定画面がいかに使いやすく、早く設定ができるようになったことがお分かりいただけるだろう。

 

メリット②表示される設定項目が必要最低限になっている。

これはもう、新しい設定画面と以前の画面を見比べて頂けると、一目瞭然である通り、新しい設定画面では設定として表示される項目が非常に絞られている。もっとも、使用率が高い設定項目のみ表示されるようになっており、比較的、直感的な操作が可能となった。

 

 

一方、以前の設定画面では、画面の左側にかなり多くの設定項目が表示されており、とてもじゃないが直感的な操作に向いているとは言い難い。設定したい項目にたどり着くまでの階層が深く、なかなか慣れるまでは、技術者であっても設定を覚えるのに時間を要するだろう。

そもそも、基本的には英語表記となっていたため、日本人にとっては設定がしにくい状況であった。日本語用の設定ファイルをアップロートすると日本語の表示も可能となるが、工場出荷時はすべて英語となっていた。

 

メリット③スマートフォンで閲覧・設定しやすい

スマートフォンからカメラを閲覧した際に、閲覧・設定がしやすいということも多きな特徴である。新しい設定画面では、スマートフォンから閲覧した場合も、PCの設定画面とほぼ同じ画面手順で操作が可能である。ボタンのサイズもスマートフォン用に最適化されている。

一方、以前の設定画面では、PCと同じ設定画面を開くことはできるものの、ボタンのサイズがあまりにも小さく、設定することは極めて難しい。

AXIS製のネットワークカメラの設定画面が新しくなったことで、いかに直感的な操作ができるようになったのかお分かりいただけただろうか?

 

新しい設定画面のデメリットと回避策

しかしながら、新しい設定画面も完璧ではない。実は、詳細な設定を入れようとした場合、むしろ設定を行う場所を探すのが難しいというデメリットがある。例えば、ネットワークカメラのポート番号を変更する場合だ。初期設定値では、設定画面に接続する際は80番ポートを利用するが、ポートフォワードなどを行う場合、任意にポート番号を設定したい場合がある。このようなケースでは、新しい設定画面では、設定できる場所を探すのが非常に困難だ。

 

通常のIPアドレスの設定画面では、ポート番号の設定は存在しない。「ブレイン設定」という詳細な設定メニューを表示させるボタンを押下し、さらにプルダウンメニューで設定内容を探し出し、ようやくポート番号の変更画面にたどり着く流れとなっている。このプルダウンメニューで設定したい内容を探し出すことが非常に大変なのだ。表面上に表示される設定項目を絞り、シンプルにしているデメリットとして、詳細な設定をしたい場合の階層が深くなりすぎている印象だ。

以前からAXISカメラの設定をしていた技術者にとっては、むしろ余計に設定がしにくくなったと感じられるのではないだろうか…。

 

●解決策として

このように、詳細な設定をしたい場合、新しい設定画面は不便であるような気がしてしまうが、実はきちんと回避策がある。それは、以前の設定画面を開くことができることだ。

http://<カメラのIPアドレス>/index.shtml と入力して接続すると以前と全く同じ設定画面を開くことができる。

 

以前からAXIS製ネットワークカメラの設定を行っていた技術担当者も、以前と同じの操作感でポート番号の設定変更作業が可能となる。「システムオプション」→「Network」→「TCP/IP」→「Advanced」より『HTTPのポート番号』の設定を変更することができる。

 

是非、真似して欲しいこと ※他メーカーの開発者へ

AXISのカメラは、新しいユーザーにとっても、古いユーザーにとっても使いやすい設定画面となっている。このようなシステム設計については「是非、他メーカーも真似して欲しい」と筆者は願っている。敢えて、メーカー名は出さないようにするが、新しいカメラを発売する度に設定画面を微妙に変えるメーカーも存在している。おそらく使いやすくするための工夫なのであろうが、正直に言うと、利用者によってはコロコロと設定画面と変えられると迷惑である。

一度、そのカメラメーカーの設定方法を覚えても、翌年にリリースされるカメラでは設定方法が変わってしまうのだ。そのため、わざわざ何度も何度も設定方法を覚える必要がある。機種によって、設定方法を変えるのはユーザーのことを本当に考えているとは言い難い。

AXIS製カメラのように、どのカメラを購入したとしても<共有の設定画面>であれば、設定方法を何度も覚える必要がなく、ユーザーや技術者にとって『使いやすい』と評価される。また、大きくユーザーインターフェースを変更した場合でも『以前の設定画面も開くことができる』ようにしておけば、古いユーザーからの理解も得られる。

ネットワークカメラを販売するベンダーは、もちろんそのカメラの機能や性能を評価はするが、実際には『設定やメンテナンスがしやすい』ということが選定基準となっていることも多い。ぜひ、立メーカーでも良い部分は真似をして欲しいと、筆者は願っている。