ネットワークカメラ推進会

Network camera promotion and communication

屋内・軒下・屋外の違いを理解する

防水対応カメラでも屋外に設置できない!?

ネットワークカメラには、<屋内用の非防水タイプのカメラ>と<屋外用の防水タイプ>が存在する。

 

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ここで問題となるのが「防水対応のカメラをどこに設置するのか?」という問題である。

「防水対応のカメラだから屋外に設置するのが当然でしょ?」と思う方もいるかもしれないが、それは必ずしも正しいとは言えない。

 

なぜならば防水対応のカメラであっても<完全な屋外環境への設置はできない>モデルもあるためだ。

 

例えば、パナソニック社のBB-SW175Aというモデルの場合、

「※ 強い台風など異常な風雨の被害を軽減するため、軒下への設置を推奨します。」との注意書きがあり、実は完全な屋外ではなく<軒下への設置>を推奨している。

sol.panasonic.biz

 

同様にキヤノンのS30VE/S800VEというモデルでも、IP66という防水規格に対応しているものの、設置場所については<軒下への設置>との記載がある。

cweb.canon.jp

 

 

一方、同じIP66対応モデルでも、機種によっては下記のように、軒下ではなく完全な屋外環境への設置が可能なモデルも存在する。

sol.panasonic.biz

cweb.canon.jp

 

同じ防水防塵対応規格を保有してカメラであっても、モデルによって「軒下までの設置が可能か」「それとも完全な屋外環境への設置が可能か」分かれるため注意が必要だ。

 

完全屋外と軒下の違いを理解する

<軒下>かそれとも<屋外>かの判断は、なかなか難しいケースもあるが、

1つの基準としては「雨が直接的に継続して降りかかるかどうか?」という点がある。

 

例えば、上記の写真の場合、<左側のカメラ>は直接、雨が降りかかるため「屋外」であると判断できる。

 

一方<右側のカメラ>は【軒】があり直接的に雨が降りかからないため「軒下」と判断できる。

(ただし、上記の写真の右側のカメラは、軒をわずかにはみ出して設置している可能性があり、軒下用のカメラを設定する場合は、もう少し軒に隠れるように設置した方が望ましい。)

カメラの導入を検討する際は「屋内が何台か?屋外が何台か?また屋外のうち軒下は何台か?」決める必要がある。