アンケート用紙について
以前の下記のURLの記事にて、ユーザーがネットワークカメラを導入する場合に決めておくべき8つの項目を紹介した。今回、その内容を加味したうえで、ユーザーが決めるべき事項を「アンケート用紙」としてまとめたので活用頂ければ幸いだ。
システム構成を組む上で最も基本的な情報に絞って作成をした。実際には、現地調査を行って配線経路や取り付け金具、カメラの形状、既存のカメラ有無など、チェック項目は多岐に渡るが、最低限、要件定義をしておくべき項目をまとめている。
システム要件を決めておく重要性
ネットワークカメラシステムの検討時に、その導入コストを抑えたいユーザーは、1社のベンダーだけではなく、複数のベンダーに見積依頼や相談を行うケースも多いかと思う。その際、見積書の条件となる基本事項を決めておかないと、A社とB社では全く異なる提案内容となってしまう可能性が高いためだ。
例えば、A社では録画期間を1週間としているのに、B社では録画期間が1か月となっていた場合、当然、金額も大きな差額が生まれる。しかし、前提条件が異なっていた場合、結局のところ、A社の方がよいのかB社の方がよいのか判断ができないためだ。
時々、いろいろなベンダーから提案を受けた結果、システム要件を何度も変更し、見積依頼を行うユーザーが見られるが、筆者としてはあまり得策だとは思わない。システムに詳しいユーザーであれば問題がないが、そうではないユーザーの場合、A社とB社の提案内容の記憶がごちゃごちゃになり、導入後に大きなトラブルになってしまう可能性があるためだ。また、商談に関わる時間が増えることは、ユーザーにとってもベンダーにとっても望ましいことだとは思わない。
できるだけ基準となる要件を決めておきと、スムーズに導入を進めることができるであろう。