ネットワークカメラ推進会

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ネットワークカメラ おすすめの機種

筆者のおススメ機種

18年3月現在で、あらゆるメーカーのネットワークカメラの中でもおススメの機種を紹介していこう。なお、今回の記事では、標準価格が5万円程度(またはWEBの通販サイトに掲載されている価格が5万円程度)のモデルに絞って紹介する。

また、各社のカメラのスペックやデモ映像を見て決めており、筆者の偏見で選定しているということをご理解いただきたい。

 

AXIS M2025-LE

www.axis.com

まず、最初に紹介したいのが、アクシスコミュニケーションズのM2025-LEである。この機種の最大の特徴は、コストパフォーマンスが非常に高いという点である。

防水対応となっており屋外への設置も可能で、また夜間の撮影ができるように15mの赤外線投射機能も保有している。また、水平画角は115度あり、見える範囲としては十分である。さらに、Zipstreamテクノロジーと呼ばれる録画映像を圧縮して送信する技術を保有しているほか、WDR(ワイドダイナミックレンジ)と呼ばれる逆光対策にも優れている。

WEB上の通販価格も5万円程度となっており、法人向けモデルとしては安価である。原則は屋外での設置となるが、本体が非常にコンパクトであるため、屋内に設置した場合でもさほど違和感がない。

あえてデメリットを上げるとすると、どうしても海外メーカーであるため、国内メーカーのような導入後のサポート体制がなく、若干の弱みがある。

とはいえ、製品としてはバランスが良く、筆者も個人的に欲しい1台だ。

 

パナソニック WV-S1110V / WV-S1110VRJ

sol.panasonic.biz

パナソニックについては、ラインアップが豊富なため、どのモデルを紹介しようか迷ったのだが、今回はWV-S1110V / WV-S1110VRJを紹介する。

このモデルは、H.265という映像をより圧縮して送信する技術を持つほか、バリフォーカルレンズを標準搭載しているということを評価したい。分かりやすく説明すると水平画角が97度ありながら、必要に応じて多少のズーム(3.2倍)ができるということである。

例えば、①で紹介したAXISのM2025-LEの場合、水平画角が115度あり、見える範囲としてはパナソニックのWV-S1110V / WV-S1110VRJよりも広いが、光学ズームの機能はない。

そのため「ちょっとだけ被写体に寄って、ズームをして撮影したい」というニーズには応えることができない。一方、WV-S1110V / WV-S1110VRJの場合、3.2倍のバリフォーカルレンズが標準搭載しているため、必要に応じてズームができるのである。

具体的な例でいうと、小売店のレジ上だ。一般的な売り場については、レンズを引いた状態で撮影すればよいのだが、レジ上の場合、金銭のやり取りを撮影するため、多少はズームをして撮影をしたいと考えるユーザーが多い。このような場合に、3.2倍のバリフォーカルレンズが有効となる。

金額としてもオープン価格ではあるが、WEBサイトで確認ができる最も安い金額としては、WV-S1110VRJが5万円弱となっていた。

(バリフォーカルレンズであれば同様のことがいえるので他社でも類似品はあるのだが、H.265に対応しているという点もあり、今回はこの機種を紹介した。)

 

キヤノン VB-S805D

cweb.canon.jp

キヤノンのカメラの場合、カタログのスペック値だけでは語り切れないメリットがある。うまく言えないのだが、どのメーカーよりも「本物に近い画」を表現するのがキヤノンのカメラである。

例えば、①で紹介したAXISのM2025-LEの場合「どこか人工的に補正が入ったような画」になってしまうことがある。一方、キヤノンの場合、より自然でシャープな映像が得られる。

また、水平画角(見える範囲)が広くなればなるほど、魚眼レンズのように画像の端の部分に歪みが発生するのであるが、この歪みが少ないのも、このモデルの強みだ。なお、標準価格は59,800円である。

上記の他にもいろいろと紹介したいモデルがあるが、それはまた次の記事にしておこう。