AXIS Guard Suiteが無償提供されることとなった
これまで上位モデルのAXIS Qシリーズのみ利用することができたAXIS Guard Suiteが、P,M,FAシリーズでも無償でダウンロードできるようになった。AXIS Guard Suiteは【AXIS Fence Guard(侵入検知)】【AXIS Motion Guard(スマート動体検知) 】【AXIS Loitering Guard(徘徊検知)】を含む。
今回は、この中でも【AXIS Loitering Guard(徘徊検知) 】をインストールすることとする。AXIS Loitering Guard(徘徊検知) とは、被写体があるエリアに一定の時間以上、留まった場合に、これを検知する仕組みである。
翻訳上は徘徊となっているが、『うろつきの検知』と言ったほうが近いかもしれない。
AXIS Loitering Guard(徘徊検知)のインストール方法
カメラにアプリケーションをインストールする方法について説明する。なお、筆者も独学であることはご理解いただきたい。
まずは、以下のURLよりアプリケーションのファイルをダウンロードする。
インストールするカメラの機種を選択する。『AXIS_LoiteringGuard_X_X_X_M1065-L.eap』というファイルがダウンロードできる。
カメラの設定画面を開き、『アプリ』を押下する。続けて、『+追加』ボタンを押下する。
『参照』ボタンを押下し、先ほどダウンロードした『AXIS_LoiteringGuard_X_X_X_M1065-L.eap』を選択し、インストールする。
映像上で、検知範囲としたいエリアを黄色い枠で設定する。また、検知の条件として、何秒経過すると検知対象とするかを決定する。デフォルトでは、120秒となっているが、今回はわかりやすいように10秒で設定する。
通常のモーション検知では、被写体が設定した検知対象のエリアに入ったら、すぐに検知するのに対して、AXIS Loitering Guard(徘徊検知)では、すぐに検知するわけではない。例えば、検知までの時間を10秒で設定していると、理論上は、9秒以内であれば検知することはない。10秒以上、エリアに物体が入っていると、検知することとなる。
実際に10秒以上経過すると、検知することができた。このように、通常の動体検知とは違って、『検知するまでの時間』を設定できることが特徴である。
デフォルトでは120秒となっているが、最長で360秒まで設定することが可能だ。
このように一定程度の時間、特定の場所に止まった場合に検知するような仕組みが必要なケースでは、本アプリケーションを活用すると良いだろう。