AXIS Guard Suiteが無償提供されることとなった
繰り返しとなるが、これまでアクシス製カメラのQシリーズのみプリインストールされていたAXIS Guard SuiteがAXIS P,M,FAシリーズでも無償で利用できることとなった。AXIS Guard Suiteは【AXIS Fence Guard(侵入検知)】【AXIS Motion Guard(スマート動体検知) 】【AXIS Loitering Guard(徘徊検知)】を含む。
今回は、AXIS Motion Guard(スマート動体検知)をインストールする。AXIS Motion Guardは、映像に対する【深度の設定】ができるため、小さい物体(例えば、小動物など)による誤検知をより軽減することができるモーション検知である。
AXIS Motion Guard(スマート動体検知)のインストール方法
AXIS Motion Guard(スマート動体検知)のインストール方法について説明する。
まずは、以下のURLよりアプリケーションをダウンロードする。
インストールするカメラの機種をプルダウンメニューで選択し、ダウンロードボタンを押下する。『AXIS_MotionGuard_X_X_X_M1065-L.eap』というファイルをダウンロードすることができた。
カメラの設定画面を開き、『アプリ』タブを押下する。続けて『+追加』ボタンを押下する。
『参照』ボタンを押下し、先ほどダウンロードしたAXIS_MotionGuard_X_X_X_M1065-L.eap』をインストールする。
まず最初に『検知対象となる範囲』を設定する。
任意で、除外とする範囲を設定する。
任意で『一時的な物体』や『小さな物体』、『揺らめいている物体』の除外設定を行う。
一時的な物体とは、車両のヘッドライトや鳥など、一時的に通過する被写体を除外とするものである。 揺らめいている物体とは、揺れている葉っぱや旗を除外設定とするものである。
これらの除外設定を入れておくことで誤検知をある程度、少なくすることができる。
さらに、AXIS Motion Guard(スマート動体検知)の特徴の1つが、小さい物体の除外設定である。【深度の設定】を入れておくことで、距離に応じた小さい物体の除外設定ができるようになる。
上記の画像では、壁を撮影しているだけなので殺風景であるが、実際には、距離に応じて、ヒトがどのくらいの大きさとなるのかを設定することができる。例えば、180センチ程度のヒトは実際の映像では、どの程度の高さになるのか覚えさせることができるのだ。
これにより、見通し(パースペクティブ)に応じて、小さい物体を除外することができるのだ。
実際の検知イメージは以下の通りだ。
Configuration tip: AXIS Motion Guard
また、筆者のAXIS M1065-Lでは、対応機種ではないため、設定することができなかったが、録画映像にも検知している状況をオーバーレイとして、表示させる機能もあるようだ。詳細は以下の動画を参考にして欲しい。
Configuration tip: AXIS Guard Suite - Profiles and Alarm Overlay
※なお、オーバーレイの対応機種については以下URLのデータシート(Alarm Overlay Compatibility list for AXIS Fence Guard, AXIS Loitering Guard and AXIS Motion Guard)に記載がある。