RTSPを利用してPCから閲覧することが可能
筆者の保有するWansview Q6は通常、専用のアプリケーションで閲覧するようになっている。スマートフォン用のアプリケーションは、Google Playなどからダウンロードすることができる。
録画映像は通常、カメラ本体に挿入するSDカードに保存することができる。しかし、今回、筆者は一般的なサードパーティー製のネットワークカメラの録画ソフトウェアに登録し、録画できるかどうか検証を実施する。
※なお、筆者が勝手に実施している方法であるため、メーカー推奨の閲覧・録画方法ではない。動作保証外であることはご留意いただきたい。
Wansview Q6のIPアドレスを確認し、映像を再生する
まず、カメラのアプリケーションを開き、カメラ本体のIPアドレスを確認する。
ライブ映像の閲覧画面で、ギアのような設定ボタンを押下する。
次に、『デバイス情報』を押下する。デバイス情報にカメラのIPアドレスが表示される。今回の場合、【192.168.179.15】がカメラのIPアドレスであることがわかる。
続いて、『ローカルアプリケーション』を押下する。ローカルアカウントに『ユーザ名』と『パスワード』が表示されているので、これを任意の文字に書き換える。今回は、検証のため、【ユーザー名:user パスワード:12345678910】と簡単なものにした。
※実際には、より複雑でセキュアなユーザー名とパスワードを設定して欲しい。
【今回の設定情報のまとめ】
IPアドレス:192.168.179.15
ユーザー名:user
パスワード:12345678910
『RTSP』ボタンを押下すると、カメラに接続するためのコマンドを確認することができる。以下のコマンドでカメラの映像を閲覧できることがわかる。
【フルハイビジョン品質の場合】
rtsp://user12345678910@192.168.179.15:554/live/ch0
【SD品質の場合】
rtsp://user12345678910@192.168.179.15:554/live/ch1
試しに、VLCメディアプレーヤーで再生してみると、問題なく映像を表示することができた。
録画ソフトにWansview Q6を登録する
続いて、録画ソフトにWansview Q6を登録できるかどうか試す。今回は、録画ソフトウェアの中でも汎用性が高いMilestone社のXProtect Essential+で検証を実施する。
※XProtect Essential+は以下のURLよりダウンロードして欲しい。
XPrtect Management Clientを開く。レコーディングサーバーで『ハードウェアの追加』を押下する。
先ほど、カメラに設定した【ユーザ名:user パスワード:12345678910】を入力し、『次へ』を押下する。
『□Universal』の中の『□Universal 1 channel driver』にチェックを入れ、『次へ』を押下する。
アドレスにカメラのIPアドレスの『192.168.179.15』を入力する。ハードウェアモデルはプルダウンメニューで『Universal 1 channel driver』を選択する。『次へ』を押下する。
【重要】
ビデオストリーム1の設定で、ストリーミングモードについて『RTP over RTSP(TCP)』を選択する。接続URIに『live/ch0』と入力する。
これで設定作業は終了だ。あとは、通常のネットワークカメラと同様に、録画の設定を行うと良い。デフォルトでは、モーション検知録画が設定されている。
ビューワーソフトのXPrtect Smart Clientでも問題なく、ライブ映像の閲覧と録画映像の再生を行うことができた。
まとめとして
Wansview Q6はRTSPに対応しているため、IPアドレスが分かれば、このように汎用のアプリケーションを利用して映像を閲覧したり、録画することも可能だ。繰り返しとなるが、あくまでも筆者が検証レベルで行っただけであり、メーカーの動作保証外であることはご理解いただきたい。
とはいえ、SDカードではなく、このようにPCにも録画できる方法もあるため、興味がある方は試してみると良いだろう。
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