働き方改革とネットワークカメラ

 働き方改革によって長時間労働が是正されれば、従業員の生活はより良くなるはずであった。過剰な残業は是正され、ワーク&ライフバランスが実現できるかと思われた。


 しかしながら、働き方改革によって「より息苦しくなった…と感じるサラリーマンも多いのではないだろうか。労働時間が厳しく管理され、就業時間内に仕事を終わらせなければならない。

 その一方で、一人当たりの仕事量はどんどん増え続ける…。生産性の向上という命題がある一方で、従来と変わらない社内の複雑な決裁ルールや事務処理、報告書類は残ったままとなっており、業務効率化の具体策はあくまでも個人の裁量に委ねられている…。そして、慢性的な人手不足になっている…。

 「こんなの時間内に終わらせられるわけないよ!」というのが正直なところではないだろうか…。こっそりPCを持ち帰り、自宅で仕事をしている従業員も多いのではないかと思う。




ネットワークカメラを活用した業務の効率化


 これらの課題に対して、筆者はネットワークカメラが解決するための1つのツールであると考えている。例えば、工場では従来はヒトが巡回してチェックしていた製造ラインの稼働状況などをネットワークカメラを利用して効率的にモニタリングできるようにしたり、AIにその役割を任せることによって、ヒトが行うべき作業を限定できる可能性があるのである。

 多店舗展開をしている小売店においても、従来はマネージャーが各店舗を巡回してチェックしていたことをネットワークカメラを利用して効率化する動きが見られている。

 一般の事務所においても、ビデオ会議システムを利用した在宅ワークを導入する企業も増えてきた。

 今後、ネットワークカメラやAIがどのように業務を効率化していくのか、あるいは多様なワークスタイルが生まれるのか、筆者は注目している。




ネットワークカメラで残業を抑止!?


 一方で「働き方改革」が推進される中で、思わぬネットワークカメラの活用がされるようになった。それが、ネットワークカメラを利用した「強制的な残業の抑止」である。


 従業員が働く事務所内や工場内にネットワークカメラを設置し、「無駄な残業をしていなか?」「本当に必要な残業かどうか?」を監視する動きが見られるのだ。


 もちろん筆者も無駄な残業をするべきではないと考えており、業務を効率化させて生産性を向上させることは非常に重要であると考えているが、従業員の行動をあまりにも厳しく管理(または監視)すると、モチベーションの低下を引き起こすリスクがあるため注意が必要だ。


 冒頭に記載したように近年の企業においては、リストラや人手不足により一人当たりの仕事量は限界地点まで達しているケースも少なくない。

 このような状況下で、業務そのものを見直し、改善・改革するのではなく、単に従業員を管理して残業を抑止させようとする方法は従業員を知らぬ間に追い詰めている可能性がある。




働き方改革に必要なことは自由と多様性


 筆者は、働き方改革において最も重要なことは、従業員を厳しく管理するのではなく、むしろ「自由を与えること」であると考えている。決裁ルールや事務処理、報告書類をよりシンプルにして、従業員1人1人が、成果を最大限に出すためにはどのようにするべきか考えて、行動する環境を整備する必要がある。

 そのためには、出勤時間や退勤時間を厳しくチェックするのではなく、むしろ勤務時間/勤務場所はよりフレキシブルな形態に変更し、ネットワークカメラやビデオ会議、AIをフル活用して従業員が「本当に成果を出すために必要であること」に注力させることが望ましいと考えている。

 


 


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