ネットワークカメラは耐衝撃性も必要である
ネットワークカメラの中には『バンダルドーム型』と呼ばれるタイプのカメラが存在している。バンダルドーム型とは、ざっくりと説明すると”耐衝撃性に優れたカメラ”である。
まずは、以下の映像をご覧いただきたい。
ネットワークカメラ“VB-S30VE”のIK10試験映像 高感度カメラ撮影【キヤノン公式】
これは、キヤノンのネットワークカメラのVB-S30VEというモデルの映像である。40センチの高さから5キログラムの重りを落下させても、本体が故障しないことを検証している映像である。
本製品の場合、【IK10】と呼ばれる規格に準拠している。
ネットワークカメラはいたずらされやすい
ネットワークカメラを含めた防犯カメラは、残念ながら、いたずらされやすい傾向にある。例えば、カメラをある程度、低い位置に設置した場合、故意に石を投げられたり、バットなどで叩かれることさえある。
または、故意ではない場合も、意図せず何らかの事故や間違いによって、金属などがカメラに当たってしまうこともある。例えば、脚立をカメラに当ててしまったり、配送中の荷物がカメラに当たることもある。
このような衝撃があった場合も、本体の故障を軽減できる仕様がバンダルドームのカメラである。正確には、バンダルプルーフと呼ばれることもある。
例えば、キヤノンのVB-S30VEの場合、『Vの文字』がバンダルを示している。このタイプの機種であれば、カメラに対して一定の衝撃があった場合も、本体の故障のリスクを軽減することができる。
何らかの衝撃がかかるリスクがある場所においては、バンダルドームタイプのカメラが望ましいと言えるだろう。
(※なお、システム部の故障は避けられたとしても、表面のドーム部分に傷が入ってしまい、見えにくくなることはあるので注意して欲しい。多少の引っかき疵であれば問題ないが、場合によっては傷や汚れが発生することもある。)
IK10とは何か?
ネットワークカメラのベンダーであれば知っておきたい用語が『IK10』という規格である。俗に『アイケー・テン』と呼ばれる。ヒトによっては『アイケー・イチマル』と呼ぶかもしれない。
防犯カメラに対して、外部からどの程度の衝撃があった場合に、どのくらい耐えられるのかを示したヨーロッパの規格である。
IK10の等級の場合、40センチの高さから5キログラムの重りを落下させても、本体が故障しないことを示している。IK06の場合、20センチの高さから500グラムの重りを落下させても故障しないことを示している。
このように、IK00~IK10までの等級があり、衝撃に対する耐性によってランク分けされているのだ。以下のURLが分かりやすいため参考にして欲しい。
まとめ
- ネットワークカメラは衝撃のリスクがある場所に設置する場合、バンダルドームタイプ(バンダルプルーフ)のカメラが望ましい。
- IK10の場合、40センチの高さから5キログラムの重りを落下させても、本体が故障しないことを示している