シーケンス表示とは何か?
ネットワークカメラには、シーケンス表示という表示方法がある。シーケンス表示という呼び方以外にも、シーケンシャル表示やオートスイッチ、巡回表示、など様々な呼び方がある。いずれも、カメラの表示レイアウトを入れ替えて、順番に表示させるものだ。
つまり、カメラが18台あった場合、最初の画面でカメラ1番~9番を表示し、5秒後にカメラ10番~18番を表示する方法である。
人間が一度に認識できる画面分割数は、せいぜい8~9分割程度だと言われている。そのため、1度に表示させる画面を少なくしておき、巡回して表示させることでより閲覧しやすくなるのだ。
また、一度に、画面上に多くのカメラを表示させると表示用PCの負荷が高くなってしまうが、巡回して表示させることでPCの負荷を下げる効果もあるのだ。
シーケンス表示の設定方法
シーケンス表示の設定方法については、レコーダーや録画ソフトウェアに応じて異なるが、基本的にな手順としては『最初にいくつか画面レイアウトを作成』しておき、その次に『表示する順番を決める』という流れである。
システムケイ様のSK VMSのデモサイトを例に説明する。
まず最初に、いくつか任意で画面レイアウトを作成しておく。SK VMSの場合は、カメラだけでなく、MAPやステータス情報などもレイアウトに追加することが可能だ。
表示させたい順番で、事前に作成していた画面レイアウトやカメラをドラッグ&ドロップで投げ込む。なお、表示させたい時間を5秒から変更したい場合は、時間の変更も行う。
『シーケンス表示開始』ボタンを押下すると、設定した順番で画面が表示される。
まとめとして
シーケンス表示は、ネットワークカメラの設定において非常に基本的なものである。一度に、多くのカメラを画面レイアウト上に配置してしまうと、1つ1つのカメラが小さくなりすぎてしまい、見えにくくなる。さらに、表示PCの負荷が高くなってしまい、最悪の場合、フリーズしてしまうリスクもある。
シーケンス表示を活用することで、1つ1つのカメラを適正なサイズで表示ができるほか、PCの負荷も下げることが可能だ。
ネットワークカメラシステムを導入するユーザーは、カメラの導入台数が多いと、やたらと分割表示するカメラを多くしたいと考えるヒトも多いが、実際には利便性を下げてしまうこともある。
カメラを見やすくするためにもシーケンス表示を活用して欲しい。