ネットワークカメラ推進会

Network camera promotion and communication

ネットワークカメラの映像をRTSPで取得する方法

RTSPとは何か?

 

 RTSPとは、近年のネットワークカメラにおいて、最も一般的に利用されている映像配信(映像取得)の方法である。RTSPは、リアルタイムストリーミングプロトコルの略である。

 

 例えば、NVRやVMSなどがカメラから映像を取得し、ライブ映像の表示などを行う際に、RTSPというプロトコル(ルール)が用いられる。

 

 RTSPは非常に汎用性が高く、NVRやVMSが、そのメーカーのネットワークカメラのドライバーに正式に対応していない場合でも、RTSPコマンドを利用することで、ライブ映像の表示や録画ができることがある。

 

Hikvisonのカメラ映像をRTSPで映像を取得する

 

 それでは、実際にRTSPを利用して、ライブ映像を表示してみる。RTSPの検証には、VLCメディアプレイヤーというソフトが一般的に用いられている。

 

 ※なお、本記事は以下の資料を参考に作成している。

 

https://www.hikvision.com/content/dam/hikvision/de/quick-start-guide/RTSP_und_HTTP_Pfade_fuer_Bilder_und_Videostreams_bei_IP-Kameras.pdf

 

 VLCメディアプレイヤーについては、以下の記事にて説明しているので確認して欲しい。

 

www.networkcamera.work

 

設定手順について

 まず、事前準備としてカメラ側の設定値を確認する。

 

f:id:networkcamera:20220206140243j:plain

 

 ネットワークの詳細設定の中の『統合プロトコルタブ』を押下する。『□Hikvision-CGIを有効化』のチェックボックスにチェックを入れる。

 これで事前準備は完了である。

 

f:id:networkcamera:20220206133623p:plain

 

 続いて、VLCメディアプレイヤーを開く。『ネットワークストーリㇺを開く』を選択する。

 

f:id:networkcamera:20220206134250j:plain

 

  以下のようなコマンドを入力する。

   

    rtsp://<ユーザ名>:<パスワード>@<IPアドレス>:554/streaming/channels/101

 

  ※カメラのメインストリームを取得する場合は、101を指定する。

   カメラのサブストリームを取得する場合は、102を指定する。

 

f:id:networkcamera:20220206140810j:plain

 

 すると、このようにネットワークカメラのライブ映像をRTSPというプロトコルで閲覧することができる。

 

もし、ネットワークの問題でうまく再生できない場合

 

 VLCメディアプレイヤーは、デフォルト状態ではUDP通信となっている。これをTCP通信に切り替えると、再生できる場合がある。

 

f:id:networkcamera:20220206141150j:plain

 

 VLCメディアプレイヤーのツールより、『設定』を押下する。

 

f:id:networkcamera:20220206141253j:plain

 

 設定表示で『〇すべて』を選択する。

 

f:id:networkcamera:20220206141437j:plain

 

 『入力/コーデック』→『デマルチプレクサー』→『RTP/RTSP』を選択する。

 

f:id:networkcamera:20220206141516j:plain

 

 『TCPオーバーRTSP(TCP)の使用』にチェックを入れて、保存ボタンを押下する。

 

バッチファイルを作成し、PC起動時に映像を自動的に再生する

 

 続いて、バッチファイルを作成し、自動的にVLCメディアプレイヤーで再生する方法について説明する。

 

f:id:networkcamera:20220206143128j:plain

 

 メモ帳を開き、以下のように入力する。

 

Call "C:Program FilesVideoLANVLClc.exe" rtsp://<ユーザー名>:<パスワード>@<IPアドレス>:554/streaming/channels/101

 

f:id:networkcamera:20220206143358j:plain

 

 名前を付けて保存を行う際に、ファイルの種類を『すべてのファイル』を選択し、『<ファイル名.>bat』と入力し、保存する。

 

f:id:networkcamera:20220206144328j:plain

 

 C:Users<ユーザー名のフォルダ>AppDataRoamingMicrosoftWindowsStart MenuProgramsStartup

 

 ※上記のフォルダが探せない場合は、アドレスバーに『shell:startup』と入力しても良い。

 

 フォルダを開き、作成したバッチファイルを投げ入れる。

 

f:id:networkcamera:20220206145033j:plain

 

 すると、PCが起動した際に、自動的にVLCメディアプレイヤーが起動し、映像の再生が開始される。

 

 

HTTPコマンドで静止画を取得する

 

 最後に、参考として、HikvisonのカメラでHTTPコマンドを利用して、『静止画の取得』と『動画をプレビューする方法』について説明しておく。

 

 まずは、静止画の取得方法だ。

 

f:id:networkcamera:20220206145833j:plain

 

 Chromeなどのブラウザを開き、以下のように入力する。

 

 http://<ユーザー名>:<パスワード>@<IPアドレス>/streaming/channels/101/picture

 

 もし、解像度などを指定する場合は、以下のように入力する。

 

 http://<ユーザー名>:<パスワード>@<IPアドレス>/streaming/channels/101/picture?videoResolutionWidth=320&videoResolutionHieght=180

 

HTTPコマンドで動画をプレビューする

 

 続いて、動画のプレビュー方法だ。なお、メーカー公式のドキュメントではMJPEGのサブストリームのみサポートしており、H.264およびH.265はサポートしていない。

 

  まずは、サブストリームの設定をMJPEGで設定しておく。

 

 

f:id:networkcamera:20220206150940j:plain

 

Chromeなどのブラウザを開き、以下のように入力する。

 

 http://<ユーザー名>:<パスワード>@<IPアドレス>/streaming/channels/102/preview

 

このようにブラウザ上で動画をプレビューすることができる。

 

まとめとして

 

 カメラのRTSPコマンドを利用できるようになると、様々なNVRやVMSのカメラ登録や他社のシステム連携の際に非常に便利である。

 

 ネットワークカメラの販売ベンダー様は一度、コマンドによる映像の取得を試してみて欲しい。