温度アラームカメラ AXIS Q2901-Eとは何か?
アクシスのネットワークカメラにはサーマルカメラという遠赤外線でモノクロの映像を撮影するカメラのほかにも、『温度アラームカメラ』と呼ばれるラインアップが存在している。
商品名としては、AXIS Q2901-Eというモデルだ。
筆者も、正直なところ、詳しい仕組みわかっていないのであるが、物体から放出される遠赤外線の反射量から、物体の温度を撮影することができる。温度が高い場所については濃い赤色で表示され、冷たい場所については濃い青色で表示される。
Axis temperature alarm cameras
あらかじめ基準となる温度を設定しておき、その温度を超えるような映像が確認された場合(あるいは基準となる温度を下回る場合)、イベント情報として管理者に通達することが可能だ。ネットワークカメラのユーザーは温度アラームカメラで、施設や設備などで異常が発生していないか素早く確認することが可能である。
温度アラームカメラは体温の計測に有効か?
昨今の新型コロナウィルスの影響もあり、温度アラームカメラでヒトの体温を計測したいというニーズも多いことが想定される。アクシス製の温度アラームカメラ AXIS Q2901-Eで体温を計測できるか?気になるヒトも多いのではないかと思われる。
結論からいうと、体温の計測には不向きである。AXIS Q2901-Eは設備監視など大幅な温度の上昇などについては検知することが可能であるが、体温のようにわずかな温度の変化量を撮影することは困難だ。
体温に対して撮影を行う場合、例えば平熱が36.5度のヒトが37.5度の体温になったら、検知をする必要がある。温度の変化量は、わずか1度だ。ネットワークカメラでは、さすがに、この微々たる温度の変化を捉えることはできない。1度くらいは誤差の範囲と言える。
ネットワークカメラ(温度アラームカメラ)が対象としている被写体は、設備監視などを想定しており、機器類の異常な温度上昇など、もっと温度の変化量が大きいものを想定している。サーバールームなどで異常な温度上昇が発生した場合に、それを通知するイメージだ。よって、体温の変化量の撮影には不向きなのだ。
まとめ
- アクシスには温度アラームカメラという温度の情報を可視化できるカメラがある。
- 設備監視などを目的としており、体温の撮影には不向きである。