ネットワークカメラでライトのON/OFFが可能
ネットワークカメラには、接点IN/OUT(またはデジタルIN/OUT)と呼ばれる端子があるモデルが存在する。これは、ネットワークカメラと防犯センサーやライトなどとの連携ができる端子である。
例えば、河川監視をイメージして欲しい。山間部などのモニタリングを行う場合、夜間は真っ暗闇になってしまい撮影が困難である。このような場合に、カメラの傍に設置したLEDライトなどと連携し、河川を照射することができるのだ。
配線コストを抑えることができる
もし、監視カメラに接点IN/OUT端子が存在せず、監視カメラシステムとライトのシステムが全く別のものとして、それぞれ独立していたとする。この場合、監視カメラについてはLANケーブル(または同軸ケーブル)の配線を行い、ライトについては電気信号を送信するためのケーブル(AWGケーブルなど)をそれぞれ配線しなければならない。
しかし、ネットワークカメラとライトシステムが連携している場合、LANケーブルだけの配線で済むのだ。つまり、配線を効率化することができるのである。ライトのON/OFFの操作も操作画面を見ながら、簡単に行うことができる。
※ただし、いずれの場合も、ライト用電源は配線する必要がある。
カメラの操作画面上でライトのON/OFFができる
ネットワークカメラとライトを連携させるメリットは、ユーザーインターフェースを統合できるというメリットもある。ユーザーは、ネットワークカメラの映像を見ながら、ライトを点けたり、消したりすることができるのだ。
画面上にあるLEDライトONのボタンを押下すると、ライトから照射することができる。ライトのスイッチとカメラシステムを1つの画面上でコントロール可能であるのだ。
PoE対応のLEDライト
このようにネットワークカメラと組み合わせてライトを利用する場合は、PoE対応のLEDライトが非常に便利である。ライト用の電源についてもLANケーブルを利用して配線することが可能だ。
参考までにオプテックス社のVarioシリーズを紹介しておく。
近年、ネットワークカメラは、単に撮影することだけではなく、様々な機器との連携・連動を進めている。接点IN/OUT端子を利用すると、様々なデバイスと比較的、簡単に連携することができるため、参考にして欲しい。