色温度とは何か?
この記事をご覧いただいている皆様であれば、「ホワイトバランス」や「色温度」については、ある程度、理解されている方も多いかと思うが、改めて説明しておく。
色温度とは、光源が発する光の色を示したものである。例えば、居酒屋やレストランなどでは蛍光灯ではなく、暖色系のオレンジや黄色に近い光源が用いられることが多い。一方で、一般的な事務所の場合、昼光色と呼ばれる青色に近い蛍光灯などが用いられる。
※Wikipediaの画像のURLを貼り付けしておく。
カメラを設置する場合、設定項目のなかに「ホワイトバランス」と記載されたものがある。基本的には<オート(自動設定)>を選択しておけばよいが、設置環境によっては、手動で適切な設定項目を選択する必要となることがある。
肉眼では、暖色か青色か気づきにくい場合もあるが、カメラで撮影した場合、この影響を大きく受けることがあるため注意したい。
具体的なサンプル画像をご覧いただこう。
部屋のライトを青色にしてみる
筆者の部屋のライトは、色温度の調整が可能である。リモコンで、青色に近い光源に変化させてみた。
カメラのホワイトバランスの設定が「自動」の場合、かなり青く見えるだろう。実際に肉眼で壁を見た場合は、ここまで青くは見えないのであるが、カメラを通して見るとかなり青く感じてしまう。
被写体を適切に撮影したい場合、これでは正確な色が判別できないため望ましくない。
筆者は、「ここでホワイトバランスを自動ではなく手動で調整したところ、適切な表示になった」という内容の記事を書きたかったのであるが、・・・・・なんとここで良くも悪くも思わぬ事態が発生してしまった。
カメラの性能が向上しているのか、自動のままでも勝手に<良い感じの映像>になった。カメラがうまい具合に自動で補正をかけたのである。
ちなみに、<蛍光灯2>を選択すると、より青く映るようになってしまった。
部屋のライトをオレンジ色にしてみる
続いて、部屋を暖色系に変化させてみた。
本来の筆者の意図では、「自動だとやっぱりオレンジ色に映ってしまうので、手動での設定が必要となることもある」との記事を書きたかったのであるが・・・・・ここでもやはりホワイトバランスは<自動のまま>でも良い感じの映像になった。
ちなみに、あえて設定を<屋外2>に変更すると、上記のようなオレンジ色の映像になった。
まとめ
本来は、設定が自動(オート)だと限界があるとの内容を書きたかったのであるが、良くも悪くも、自動設定で充分に補正ができてしまった。
もし、ユーザーが実際にカメラを設置してみて、青っぽく感じたり赤っぽく感じたりした場合は、ホワイトバランスを調整すると適切な(実物に近い)映像に調整することができるので参考にして欲しい。