様々なHDD
ネットワーク機器カメラシステムで用いられるレコーダー(録画装置)は、
金額が高いものから安いものまで、さまざまな機材が存在する。
近年では、日本国内の製品だけではなく、海外製品も流入しているため、ユーザー自身で数ある装置の中から適切な1台を選定することは困難ではないかと考えられる。
レコーダーの性能については、一概に比較・検討できるものではないが
1つの基準として「どのメーカーのHDDを利用しているか?」ということが選定基準となる。
つまり、A社で製造されているレコーダーも、実際にデータが記録されるHDDは別メーカーのHDDが挿入されており、そのグレードも様々である。
ウエスタンデジタル社のHDD
今回は、ウエスタンデジタル社の一部のモデルを紹介する。
①ウエスタンデジタル社<ゴールド>
-データセンターなどのサーバー向けに造られたHDDで比較的耐久性に優れている。
上記を採用しているレコーダーは信頼性が高いと考えられる。
一方で、設置環境によってはHDDの稼働音が気になる場合もある。
②ウエスタンデジタル社<パープル>
ー主に、監視カメラ向けに造られたHDDである。連続したHDDへの書き込みや
24時間365日の稼働を想定しており、比較的耐久性が高い。
多くのレコーダーで採用されているHDDである。
③ウエスタンデジタル社<レッド>
-主に、NAS向けに造られたHDDであり、RAID構成に対応している。
④ウエスタンデジタル社<ブルー(グリーン)>
-比較的、安価なHDDであるが、監視カメラでの利用にはやや不安がある。
※そのほか、シーゲート社のHDDを挿入しているレコーダーも存在する。
各メーカーの故障率(参考)
あくまでも参考値であるが、各HDDメーカーの故障率については、さまざまなホームページ上でも情報公開されているので、そちらのWEBサイトを参照いただきたい。
HDDの交換作業と注意点
レコーダーのHDDが劣化してきた場合、「HDDの交換をしたい」と考えるユーザーも多いのではないかと推測される。
しかし、レコーダーのメーカーによっては「ユーザー自身によるHDDの増設や入れ替えを制限(禁止)している」ケースもあるため、導入前には確認が必要だ。
ユーザー自身でのレコーダーのHDDの交換や増設を認めていない場合、一度、レコーダーメーカーに返送したうえでHDDを増設(または交換)し、返送を受ける必要があるため、利用ができない期間が発生する。一方、ユーザー自身でレコーダーのHDDの交換や増設を認めている場合、手順書に従って、HDDの交換や増設が可能だ。
レコーダー導入時には、どのようなルールになっているのか導入業者に事前に確認しておくことが望ましい。特に、勝手にHDDの交換を行い、不具合が発生した場合、メーカーの保証対象外となり修理が受け付けられないケースもあるため十分に注意したい。
システムケイ レコーダーのHDDの交換手順
システム・ケイ社のレコーダーでは、HDD交換に関する手順が交換されている。