ネットワークカメラのイベントとは?
ネットワークカメラシステムの最大の特徴が、カメラそのものが『1つのコンピュータとして頭脳を保有している』ということである。AIほど高性能ではないものの、様々な“イベント”を設定することが可能だ。
”イベント”は大きく『トリガー』と『アクション』の2つの要素で構成される。例えば、『<トリガー>モーション検知した場合に、<アクション>メール送信を行う』などの設定が可能である。
『Aが起きた時、Bを行う』『Cが起きた時、Dを行う』など、カメラ本体に設定を入れていくのだ。
ファームウェアV9から画面が大きく変化した
アクシス製ネットワークカメラは、ファームウェアのバージョンが9以降、この『イベント』の設定画面が大きく変化した。具体的には、以前は英語表記であったものが、日本語に変更となっている。
日本人には使いやすくなったと思われるが、一方で大きく設定画面が変わったため、戸惑われた方も多いようだ。今回は、SDカードへの録画の設定方法を例に説明する。
アクシスカメラのSDカードの録画方法
今回は、SDカードへの録画方法を例に紹介したい。
まずは、カメラ本体にSDカードを挿入し、『ext4形式』でフォーマットを行う。
※スライドバーを右にスライドする。
『システム』→『イベント』の順番で押下し、設定画面を開く。
まず最初に『□このルールを使用する』にチェックを入れて、任意でルールの名称を入力する。
今回は、SDカードで『常時録画』を行うため、先に『スケジュール』を作成しておく。スケジュールタブを開き『+』ボタンを押下する。
以下の画面のように【00:00】~【23:59】までを時間として設定した。また、月・火・水・木・金・土・日をすべて選択する。
『保存』ボタンを押下する。
続いて、『条件(トリガー)』をプルダウンで選択する。今回は、常時録画を行うため、『スケジュール型イベント』を選択した。
スケジュールは、先ほど作成した『常時録画』を選択した。
※『□この条件をトリガーとして使用する』にチェックを入れる。
アクションとして『ルールがアクティブである間、ビデオを録画する』を選択する。
任意で、録画する『ストリームプロファイル』を選択し、ストレージとして『SDカード』を選択する。設定完了後は『保存』ボタンを押下する。
※なお、モーション検知録画の場合は、プリバッファ・ポストバッファを選択する必要があるが、常時録画の場合は、00秒で設定する。
まとめ
このように以前は英語の設定画面であったが、現在は、日本語に変更となった。分かりやすくなったのだが、以前の画面に慣れている方にとっては違和感を感じるかもしれない。
とはいえ、日本語化されたことで、設定しやすくなったものと思われる。ネットワークカメラの特徴の1つがこの『イベント』の機能であるため、是非、この機能を活用して欲しい。