ネットワークカメラには圧縮率や映像品質がある
ネットワークカメラのメーカーによって表現が異なるものの、ネットワークカメラには【圧縮率】や【映像品質】という考え方がある。これは『どの程度、画像を圧縮するのか?』という考えである。
つまり、圧縮率をゼロにすると、映像は非常にキレイになるが録画容量は非常に重たくなってしまうということである。一方で圧縮率を最大にすると、録画容量は少なくすることができるが、映像が劣化してしまうということである。
基本的にはメーカーの推奨値(または工場出荷時)のまま利用すればよい。
各メーカーの推奨値(または工場出荷時)は、圧縮率と映像の劣化のバランスが最も適正な位置で設定されている。
つまり、『これ以上、圧縮率を低くすると急激に映像が重たくなり、これ以上、圧縮率を高くしても映像を軽量化することが難しいという中間地点』で設定されているのだ。アクシスコミュニケーションズの場合、30で設定されている。
実際にサンプル映像で確認してみることにする。
実際の映像で比較
デフォルト値 圧縮率:30
圧縮率:30の画像である。容量は、 396KBであった。
これが基準の画像となる。
圧縮率:0
圧縮率:0の画像である。容量は、596KBであった。
先ほどよりも、なんとなくキレイでシャープになったような気が若干する。
ただし、容量は約1.5倍まで膨らんでしまった。
圧縮率:60
圧縮率:60の画像である。容量は、243KBであった。
圧縮率:30の画像よりも多少は軽くなっているものの、全体的にノイズが大きく、画像の劣化が激しい。
圧縮率:100
圧縮率:100の画像である。容量は。243KBであった。
容量は、40%程度小さくなっているものの、あまりにも画像が劣化している。
映像全体でジャギジャギが目立っている状況だ。
やはり今回の検証結果としても、圧縮率を上げると容量が急激に重たくなり、また圧縮率を下げると、画像が劣化してしまうことが実証された。
メーカーの工場出荷時が最もバランスが良いことが確認されたのである。
まとめとして
- ネットワークカメラには、画像の圧縮率という考え方がある。
- 圧縮率を下げると画像はキレイになるものの、映像が重たくなる。
- 圧縮率を上げると、容量は軽くなるが画像は劣化してしまう。
- メーカーの推奨値で設定を入れることが望ましい。