ネットワークカメラ推進会

Network camera promotion and communication

AI(人工知能)とカメラに仕事を奪われた世界で

AIにより世界が激変する

先日の記事でAI(人工知能)とカメラにより、これまでヒトが行っていた作業をAIが行うことにより、職業の一部が失われる可能性があることについて説明した。

なかなかまだ実感が湧かないかもしれないが、これから多くの職業がヒトからロボットへと移行していくだろう。 例えば長距離トラックの運転手だ。もし仮に、自動運転の技術が進んだ場合、多くの運転手がその職を失うだろう。 実際、ゆりかもめは自動運転になっているし、ETCの普及により料金所の担当係は圧倒的に減った。

小売業の店員も現在よりもずっと少なくなる。すでにアマゾン社では無人コンビニの実証実験を始めている。  日本国内のコンビニやスーパーでも、セルフレジが一般化してきた。

訪問販売のセールスもそうだ。WEBによる通販がさらに進化した場合、わざわざ時間をかけて対面式のセールスを行う必要はない。 AIが必要なものを選定し、購入するのだ。昔ながらの飛び込みセールスは、より一層非効率だと感じるようになる。

印刷業も、電子ペーパーが本格的に普及すると現在のように大量の紙媒体は必要なくなるはずだ。

講師業もそうだ。わざわざ学校に行く必要はない。人々は、WEBを使って講義を受けることができる。 いや、その講師そのものも、人間ではなくロボットになるのかもしれない。

ありとあらゆる職業はロボットにその役割を奪われる可能性がある。会社の業績が悪いからリストラが起きるのではない。会社と従業員の在り方が変わるからリストラが起きるのだ。あなたがどんなに優秀なサラリーマンであっても、優秀なAIの登場により、あなたの居場所はなくなってしまう…。

18世紀半ばから19世紀にかけて起きた「産業革命」が、もう1度、起きようとしていると言っても過言ではない。AIの進化により、従来のビジネスとは全く異なる世界がもうすぐやってくるのだ。

 そして、ネットワークカメラはヒトが利用するための単なる防犯対策ツールではない。ネットワークカメラは、いずれ人工知能の目の役割となるだろう。

・・・いや、そうはいっても「まだまだそんな世界はすぐには来るはずがない。」と反論する人もいるかもしれない。確かに日本では、従来の風習や慣習を大切にする文化があり、産業構造を未だに変えることができていない。一部のベンチャー企業を除いては、多少をアレンジを加えただけで、結局のところ、大企業の多くが年功序列と終身雇用を前提とした賃金体系になっている。失われた10年を経験しても根本的な社会構造や人々の意識は変わっていないのだ。

しかし、我々日本人はこのような新しい時代を拒絶することなく、むしろ歓迎する必要がある。 これから先、我が国の労働力人口は下降の一途を辿ることは間違いない。 極端なことを言ってしまえば、AIやロボットを活用しなければ、この国は成立しえないのだ。

高校または大学を卒業し、20代前半で企業に入社し、60歳または65歳まで働くことが前提の世の中はもう終わるのだ。10代であっても、70代であっても関係がない。活躍するべき人材が活躍する世界を迎えなければならない。

そして、BtoCだけではなく、CtoCの取引がより活発化するだろう。一例でいえば、メルカリの誕生により、個人間取引のハードルは圧倒的に下がった。 また、SNSの発達はメディアのあり方を大きく変化させた。YouTubeは一般人の発言力を大きくし、時にテレビよりも若年層に影響を与えるようになった。

今後、どのようなCtoCのツールが誕生するのかは筆者も想像がつかないが、これからは「個人」と「個人」の時代が来ると考えている。

 

ヒトはどう生きるのか?

このような世界でヒトはどう生きるべきであろうか・・・? あくまでも筆者の考えであるが「もっとワガママに生きるべき」だ。・・・いや「全力でワガママに生きえるべき」だ。

 どんなにあなたが優秀な社員で会社に貢献してきたとしても、産業構造の変化により、突然、リストラになる可能性は十分にある。また会社そのものがなくなっている可能性がある。もしかすると日本という国の枠組みさえも、非常に曖昧になるかもしれない。

かなり強引な予想だが、ビットコインをはじめとした仮想通貨が一般的な貨幣となり、国が発行する紙幣はもはや過去の遺産になるかもしれない。60歳まで一生懸命働いたところで、幸せが訪れるとは限らないのだ。

・・・だとしたら、このまま会社員を続けることに何の意味があるのだろうか? むしろ、会社員でいることはある種のリスクではないだろうか。

これからは「好きなことを全力でやったものの勝ち」だ。フリーランスになるべきだとか、起業するべきだとか、そういうことを言いたいのではない。あなたがやりたいことを全力でやるべきなのだ。

あなたが好きなことをする上で会社に勤めた方が得策であれば会社に残ればいい。会社から離れて活動した方が得策であれば、レールを外れればいい。失敗すれば、またリスタートすればいい。

AIに仕事を奪われたとしても「私には大切な●●がある」と言える何かを持つことが重要だと私は考えている。そしてそれが、AIに勝つことができるあなたの強みになるだろう