今回はAXIS Camera Stationのちょっとで便利な機能であるService Controlについて紹介する。
Service Controlは、ACSの基本的なサービスの設定ができるツールである。例えば、ACSはユーザーインターフェースを閉じた場合でもWindowsさえ起動していれば、バックグラウンドでサービス(インスタンス)は稼働し続けて、録画を行っている。これを停止したい場合は、このService Controlのサーバーステータス画面より「停止」ボタンを押下するとよい。
他の録画ソフトウェアでは、Windowsのサービスの管理画面から停止しなければならない場合もあるが、ACSの場合はService Controlからサービス(インスタンス)が停止できるため、非常に操作しやすい。
また、プロキシの設定を追加する場合もこの画面よりプロキシサーバーのアドレスを入力することとなる。
さらにデータベースタブをクリックすると、上記のとおりACSの基本的な設定データとなるデータベースのファイルを(デフォルトでは)14日間保存することができる。万が一、何らかの不具合が発生した場合に、このバックアップされたデータベースから復旧することが可能だ。
※なお、注意点としてはこのデータベースには録画データは含まれない。録画データをバックアップする場合は、以前記事で紹介したようにスケジュールを決めて、録画データをエクスポートする必要がある。
さらに、開発者向けのAPIの設定やシステムレポートの発行についても、Service Controlより行うことができる。もし、何らかの不具合が発生した場合は、AXIS社にログなどの提出を求められることになるが、その際に必要なデータの1つとしてシステムレポートがあると想定される。
書き出されてたシステムレポートはZIPファイルとなり、フォルダを開くと、サーバーとクライアントの様々なシステムデータやログデータを開くことができた。もし、何らかの不具合が起きてその原因を確認したい場合は、まずこのシステムレポートを書き出すようにしておきたい。
多くのネットワークカメラの録画ソフトでも同様にログを収集するツールなどを用意しているメーカーもあるが、ACSの場合は非常にインターフェースとしても分かりやすい印象を受けた。