ネットワークカメラ推進会

Network camera promotion and communication

ハイクビジョン 暗闇での撮影検証

ハイクビジョン 低照度環境下での撮影テスト

 ハイクビジョンのカメラには、ダークファイターという夜間でのカラー撮影に強いモデルが存在する。実は、筆者の保有するDS-2CD2145FWD-I 2.8mm 4MPもこのダークファイターに対応しているため、購入を決定した。ハイクビジョン社のホームページを拝見するとCMOSセンサーのサイズが1/2.5インチとなっており、比較的、大きいセンサーを採用している印象である。あくまでも以下URLを参照した限りではあるが、最低被写体照度はColor: 0.008 lux となっており、スペック上は極めて優秀である。

 今回は、実際に撮影テストを行ったので、その報告をしたい。なお、重要な注意点として、今回の撮影テストについては極めて雑な検証であることをご理解いただきたい。カメラの映像は設定内容によって大きく異なるが、あくまでも筆者がてきとうに設定をしているため、ほんの参考程度に考えて欲しい。

 ※なお、複数のカメラでテストしており、全体的な設定自体はかなりいい加減であるが、どのカメラも最低シャッタースピードは1/25秒に設定している。


www.hikvision.com

 

ハイクビジョンカメラでの撮影テスト

 DS-2CD2145FWD-I 2.8mm 4MPで実際にカラーとモノクロで撮影した画像が以下の通りである。まずは、カラーの写真をご覧いただきたい。

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 かなりいい加減な設定しか入れていないが、カラーでもノイズが非常に少ない印象を受けた。夜間23時頃に撮影しているが、これだけカラーで撮影ができれば及第点と言える。

 

 続いて、モノクロの映像が以下の通りである。

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 こちらもノイズが少なく、また赤外線投射時にも目立った白飛びなども発生していない。なかなか良い製品である。

 

 ちなみに、映像品質などの設定値は以下の通りだ。

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AXIS M1065-Lでの撮影テスト

 

 続いて、AXIS M1065-Lでの撮影テストを行った。AXISのラインアップで暗闇に強いモデルは、ライトファインダーテクノロジーという性能を保有しているが、残念ながら、このM1065-Lは保有していない。比較対象として、全く釣り合っていないモデルであるが、筆者も上位モデルは保有していないため、今回はM1065-Lと比較する。

 なお、AXIS M1065ーLのスペックは、カラー:0.25ルクスとなっている。また、センサーサイズは、1/3インチのようだ。

 

www.axis.com

 

 まずは、カラーの映像である。パッと見でもわかるほど、ノイズが発生していることが分かる。建屋部分などでザラザラとした映像になっている。しかしながら、実は空については、雲まできちんと撮影できている。

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 先ほどのハイクビジョンのカメラと比較すると分かりやすいだろう。

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  続いて、モノクロの映像である。

  ※やや間近くにある被写体が白飛び気味であるが、筆者のカメラの置き方が雑であったのかもしれない。

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 ちなみに、映像品質などの設定は以下の通りだ。

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 今回は、筆者がかなり雑に設定をしており、あくまでも参考であるが、ハイクビジョンの方が自然な画像が得られ、アクシスカメラの方がノイズは大きいものの、暗い部分も撮影ができた印象だ。

 

 ただし、繰り返しになるが、今回のテストはあくまでも1つの結果に過ぎないことをご理解いただきたい。カメラの映像は、設定内容によって大きく異なる。特に、逆光補正(ワイドダイナミックレンジ)をどこまで強く設定するかによって、ノイズの発生具合や画質は大きく変わるため、その点はご注意いただきたい。

 今回のテストにおいても、どちらが暗闇に強いのかをテストすることを目的としたものではなく、メーカー間の違いでなんとなくどのような映像の差が発生するかをチェックしたかったためである。

 

 

ダーファーDH-IPC-HDBW1200EN-S-0280Bでの撮影テスト

 

 最後に、DH-IPC-HDBW1200EN-S-0280Bでも撮影したので参考までに掲載しておく。なお、DH-IPC-HDBW1200EN-S-0280Bについては、旧モデルとなっており、これも比較対象として全く適切ではないことをご理解いただきたい。

 先に、結論から言っておくと、ダーファ製のカメラだけ、ノイズが激しく、画質が悪いのであるが、あくまでも旧モデルであり、ネガティブキャンペーンではないことを強調しておく。

 ちなみに、ネット上で検索した限り、カラーの最低被写体照度は、0. 1Luxのようである。

 

 まずは、カラーの画像からご覧いただきたい。ノイズが大きく、全体的に見えにくい。

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 続いて、モノクロの映像である。赤外線が当たっている箇所については、撮影できているが、残念ながら、白飛びが起きていることが分かる。被写体によっては、乱反射の原因になるかもしれない。

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 ちなみに、設定値は以下のとおりだ。

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 今回、ダーファ製のカメラだけ、画質が悪いように見えてしまったかもしれないが、あくまでもメーカー間の違いではなく、数年前のカメラと比較すると現在のカメラが進化しているということをご理解いただきたく思う。

 決して、ダーファ製のカメラを批判したいのではない。おそらく、ダーファ製のカメラについても、最新のモデルにおいては暗闇に強くなっているかと考えられるが、筆者が保有していないだけである。今回の検証は公平ではないことを繰り返し、述べておく。

 

 

 このようなメーカー間の比較をすると、特定のメーカーを批評することになるため、あまり好ましくないかもしれないが、実際に映像を見てみると、カタログ値では判断できない情報が得られるだろう。

 あくまでも参考であるが、実機を見ることの重要性をご理解いただければ幸いだ。