仮想化の必要性
筆者のPCはWindows10のPro版であるが、Pro版の場合、PCを仮想化し、異なるOSをインストールすることができる。(Win10のHOME版ではできない。)今回は、Windows10で仮想化に挑戦をしてみる。
なお、なぜ仮想化をすることになったかというと、既存の環境では動作検証に限界があったためだ。筆者のPCには、様々なメーカーのカメラのVMSやビューワーソフトがインストールされているが、結果として異なるソフトウェアが競合し、うまく動作しないケースがある。本来は、システム毎にPCやサーバーを購入して動作環境を構築したいところではあるが、残念ながらそのような費用はない。仮想化することで、他のシステムに影響をせずに動作検証の環境を構築できるため、仮想化を行うことにした。
※なお、VMSなどでは仮想化を推奨していないケースもあるため、実際の導入時には注意して欲しい。今回は、あくまでも検証環境の構築のため仮想化する。
仮想化の手順
Hyper-Vを有効化する
まず、最初にHyper-Vを有効化する必要がある。Windows10では、仮想化することが可能であるが、デフォルトでは仮想化ソフトが無効化されているため、これを有効化する。
①コントロールパネルの中の「プログラムと機能」を押下する。
②「Windowsの機能の有効化または無効化」を押下する。
③「□Hyper-V」のチェックボックスにチェックを入れて、OKボタンを押下する。
④機能の有効化にはしばらく時間がかかるが、完了するまで待つ。
完了すると、いったんPCを再起動する。
⑤Hyper-Vの管理ツールがインストールされた。
今回は設定が簡単だと思われる「Hyper-V クイック作成」を起動した。
⑥今回は、Windowsでテスト環境を構築したかったので、Windows 10 dev enviromentをインストールすることにした。
上記のほか、Linex系のUbuntuなどもインストールできるようである。
約14GB分のダウンロードが必要となるため、完了するまでひたすら待つ。
イメージ アーカイブからディスクを抽出しています…という表示に変わった。
※これもかなり時間がかかるが、完了するまで待つしかない。
⑥ようやくすべての作業が完了した!
「接続」ボタンを押下し、仮想上のWindowsを起動する。
ちなみに「設定の編集」ボタンを押下すると、仮想OSに割り当てするリソース(メモリ等)を調整することもできる。
※今回はデフォルト値のままとした。
※筆者のPCは仮想環境を構築するのにはリソース不足であることは認識しているが、あくまでも検証なのでご理解いただきたい。
⑦Windowsを起動する。
筆者のPCのリソースが少ない(スペックが不足している)ためか、初回起動時はかなり時間がかかった。
(※実はこの時点でブログ記事を書き始めてから2時間近く経過している。)
Just a momentの表示に切り替わった。
(ちょっとどころじゃなく、かなり時間がかかる)
⑧言語の選択ができるため「日本語」を選択する。
⑨キーボードの配列についても選択が可能である。
※日本語配列(Japanese)を選択した。
⑩追加のキーボードの設定をスキップすると、以下のようにセットアップが進む。
⑪利用規約に合意し、進める。
※筆者は、英語非対応のためまったく翻訳できない。
⑫MSのアカウントでログインする画面が表示される。
※いくつかのアカウントで試したが、ログインすることができなかった。
どうやら個人向けのアカウントでは対応できないようである。
そのため、今回は左下の<Domain join instead>をクリックした。
⑬パスワードなどを設定していく。
⑭プライバシーの設定のようであるが、筆者は英語非対応なので、とりあえず「Accept」と「Next」で進めていく。
⑮ようやくインストールに成功した!
※あとは、日本語表示に変えていくと便利であろう。
かなり時間がかかったが、これで仮想環境にWindowsがインストールできたので、VMSかなにかをインストールしてみたいと思う。
なお、筆者のPCはスペックが低いのか、ホストOS側ではサクサク動くが、ゲストOS側ではかなりもっさりした動作となった。何か改善すべき点があれば教えて欲しい。