今回は、ネットワークカメラで撮影した映像を効率的に再生する方法について説明する。一般的なレコーダーでも、カレンダー上で日時を指定して再生し、早送り/巻き戻し、コマ送りなどはできるかと思うが、今回はさらに効率的に必要な録画映像を検索する方法について紹介しよう。
サムネイル画像による検索
画面左下の「検索範囲」で閲覧したい時間(例えば、盗難被害などに遭った場合、犯行時刻と思われる時間の範囲)を入力する。今回は、2月9日15時~18時で指定した。サーチボタンを押下すると、上記のようにその時間帯の画像が等間隔で表示される。
ここで、16時01分と16時20分の画像を比較すると、映像に変化があることが確認できる。今回の場合、被写体となる紙の左上の部分が折り曲げられていることが分かる。よって、犯行は、16時01分~16時20分の間に行われたと推測できる。
ここで、16時01分の画像をダブルクリックすると、その時の映像を再生することができる。今回は、<常時録画>と<モーション録画>を同時に行っていたが、タイムラインを見ると、緑色の部分が常時録画で青色の部分がモーション録画であるため、青色の部分を再生すると、見事、犯行場面が録画されていた。あとは、この静止画や動画を書き出して、警察などに相談するとよいだろう。
モーション検知による検索
続いて紹介したいのが、モーション検知(またはイベント発生時)のログから検索する方法である。
そうすると、上記のように<モーション検知が行われた時間>の画像がサンプル映像として表示される。上記の場合、13:38と15:43に動体検知が行われており、オレンジ色とピンク色の被写体が撮影されていることが分かる。今回は、13:38の映像を表示させることにした。
実際に、映像を単画面で再生すると、13:38頃からオレンジ色の被写体が動いていることを確認することができる。
通常通り、日時を指定して早送りや巻き戻しなどで映像を検索する方法もできるが、それだと時間がかかりすぎる。さらに効率的な方法として<モーション検知>のログの履歴などから検索を行うと、より素早く必要な映像を探し出すことができる。
なかなかネットワークカメラシステムを導入したユーザーも、録画しっぱなしで日ごろはほとんど再生することがなく、いざ何か問題が発生した際に、どのように再生すればいいのか忘れている方も多いのではないかと思われる。
このように効率的な再生ができるレコーダーやVMSもあるので、録画装置を選定・検討する際は是非、参考にして欲しい。