ネットワークカメラ推進会

Network camera promotion and communication

自宅にAXIS M1065-LWをおススメする理由

これまでは主に法人向け製品について説明をしてきたが、ここでは個人の自宅に取り付けするカメラについて紹介したい。

個人向けカメラの売れ筋としては、<PLANEXのスマカメ><ネットギアのArlo><KEIANのC7823WIP><パナソニックのKX-HC600K><ELPAのCMS-7110>などがあるが、

筆者は、ある程度、ITに詳しいユーザーはSOHO向け製品のAXIS M1065-LWを自宅に設置することをおススメしたい。

 

 

AXIS M1065-LWの主なスペック

*⽔平画⾓: 110° 垂直画角:61°

*最低照度: カラー:0.25ルクス、モノクロ:0.05ルクス

*解像度最大:1920×1080(フルハイビジョン)

*無線LAN対応

*内蔵マイクロフォン/スピーカー

*Zipstreamテクノロジー(映像圧縮機能)

*インテリジェン トビデオ(動体検知など)

*ワイドダイナミックレンジ (WDR) テクノロジー ※逆光対策

*エッジストレージ対応 ※マイクロSDカードへの録画

*専用アプリ(または無償のダイナミックDNS)で外出先からの閲覧が可能なこと

 

自宅にAXIS M1065-LWの設置を推奨する理由

 

理由①:無線LAN対応であること

第一の理由は、無線LAN対応であることである。賃貸マンションやアパートの場合、どうしてもLANケーブルによる配線やビス(ネジ)によるカメラ取り付けが難しい。よって、LANケーブルの配線がなくでも利用ができる無線LANタイプのカメラが望ましいであろう。カメラはPoE対応ではないが、自宅であればいろいろな場所にコンセントがあるため、ほとんどの場所で設置ができる。筆者も賃貸住宅に住んでおり、ビスを使った取り付けができないため、コンパクトカメラ用のカメラクリップを使って設置している。

 

理由②:専用アプリで外出先からの閲覧が可能なこと

第二の理由は、外出先から閲覧が可能であるという点である。やはり個人での利用の場合、ペットの見守りなど、外出先から自宅の様子を見たいというニーズも多い。

AXIS製カメラの場合、 AXIS Companion(アクシスコンパニオン)というアプリケーションを利用して外出先からの閲覧が可能である。また、上記アプリを使わない場合は、無償のダイナミックDNSも利用できるため、こちらでも接続が可能だ。

※ただし、ファームウェアのバージョンが7以降の場合、通常の設定画面からダイナミックDNSの設定ができないため<http://カメラの IP アドレス/index.shtml>で接続し、旧バージョンの画面から設定を行う必要がある。

※なお、AXIS社ではダイナミックDNSではなく、 AXIS Companion(アクシスコンパニオン)というアプリケーションでのリモート接続を推奨している。

https://www.axis.com/jp/ja/products/axis-companion/overview

 

理由③:高い映像品質であること

第三の理由は、比較的、明暗の差が激しい環境や暗い場所でも撮影ができるという点である。AXIS M1065-LWと安価な他社のコンシューマーモデルとの違いは、やはり暗い場所や逆光への強さである。自宅でもカーテンを閉めて外出した場合、場所によっては室内が非常に暗くなるケースがある。安価なカメラでは、暗い場所でうまく撮影できないケースが多いが、M1065-LWの場合、比較的暗い場所でも撮影が可能だ。

逆にカーテンを開けて外出した場合も、明るいのに逆光のような状態となり撮影ができない場合がある。例えば、下記のようなシーンだ。

 

【逆光でうまく撮影できないシーンの例】

※本サンプル画像は下記URLの「猫にはさまる。」様より頂いた別メーカーのカメラで撮影したものである。

※このような映像の場合「強制的にモノクロモードに変更し、赤外線投射する」「逆光に強いモデルで撮影する」かのどちらかが必要だ。今回、紹介しているAXIS M1065ーLWの場合、ワイドダイナミックレンジと呼ばれる逆光対策が搭載されている。このように逆光が強い環境下でもM1065-LWであれば、撮影ができる可能性がある

 

<参考として>

*なお、M1065-LWのWDR機能(逆光対策)でもうまく撮影できない場合もある。その際は、別機種(AXIS M1124やM2025など)でWDRの「フォレンジックキャプチャー」と呼ばれるさらに機能を強化した逆光対策を有したモデルが存在する。下記URLの写真のように逆光がかなり厳しい場合は、M1065-LWではなく、WDRの「フォレンジックキャプチャー」を搭載したモデルを推奨する。

(とはいえ、AXIS M1065-LWの映像もなかなかきれいである。)

https://www.axis.com/jp/ja/learning/web-articles/wide-dynamic-range/forensic-capture

 

AXIS M1065-LWのメリットとデメリット

ここまでAXIS M1065-LWの主なメリットを説明したが、最後にデメリットも含めてまとめておく。

 

<メリット>

  *無線LAN対応で設置が簡単である

  *専用アプリで外出先からも閲覧が可能

  *暗い場所や逆光の環境に対しても、比較的強い

 

<デメリット>

  *SOHO向けモデルであるため、個人向けとしてはやや高価である

  *海外製品であるため、日本語のマニュアルが弱い

  *PoE非対応

 

上記の通り、やや高価で設定には多少のITスキルを必要とする機器ではあるが、性能は高いため、ルーターや無線機器の設定などをできる方には、AXIS M1065-LWをおススメしたい。